「チリとチリリ」と一緒に懐かしい世界へ
絵本作家・どいかやさんの「チリとチリリ」シリーズは、娘が大好きな絵本。もう成人している娘が帰省するついでに寄った文学館。「どいかや展」やっているよ、と言ったら絶対行きたいと言うので一緒に行ってきました。
森に住んでいる「チリとチリリ」の2人組が冒険するシリーズ。あるときは海の中、土の中、いろいろ不思議な世界へチリとチリリは自転車で向かっていきます。どいかやさんは海の中の生物や、葉っぱなどを色鉛筆で繊細に表現します。
淡い色合いで描かれた原画は、隅から隅まで見ても飽きません。小さな生き物が隠れているので、少しも見逃すまいと目を凝らします。どんな細いペン先でこの絵を描いているのだろうと、ため息が出るほど。
虫や動物が大好きな娘。幼いときには、チリとチリリの絵本シリーズを読みながら、自分も冒険した気になっていたのでしょうね。
小さいころから、細かな描写の絵本が好きでした。
自分が描く絵も小さめで、よく細かいところまで気がつきます。料理も細かい作業が得意で、繊細で丁寧な手つき。大ざっぱな私とは大違い。
細かい作業が好きな娘と、どいかやさんの繊細な絵本の世界を存分に楽しみました。
幼いときに読んだ絵本を、また一緒に親子で楽しめるなんて。
「ママが昔読んでくれたから、この絵本展も行きたいと思えた。小さいときにたくさん絵本を読んでくれてありがとうママ」と言ってくれました。
将来自分の子どもにも絵本を読んであげたいし、美術館にも連れていってあげたいと。いつも感謝されて、こちらこそ「ありがとう」と言いたい気持ちです。私の好きなことをやっただけだから。子どもがいたからこそ、たくさんの絵本の世界に触れることができたんです。
遠い昔に子どもにやってあげたことが、今また贈り物をされたような1日でした。
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