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Netflixではまった純愛ドラマ2選―― 「First Love 初恋」「涙の女王」

10月にはまったドラマの紹介。なんでこんなに涙が出るのか、というほどだった。

はじめに「First Love 初恋」。
印象はところどころ「トップガン」と「君に読む物語」が混ざったようなドラマだった。

映像がきれい。
青や赤、白などの色がコーディネイトされた洋服。色で何を表しているのか、最後まで意味はわからなかったけれど。

雪の中、高校生の2人が寝っ転がっている姿を上から捉えた映像は、まるで昔観たヨーロッパ映画のようだった(名前は忘れてしまった)。

暮らしている部屋がおしゃれ。ナチュラルな木やアンティークな家具に囲まれた家はまるで外国の家のよう。北海道の家ってみんなこうなの?

高校生のときの、「好き」という気持ちだけで突き進んでいく様子は、かわいらしくて、それでいて甘酸っぱい気持ちにさせてくれた。お互いを真っ直ぐな視線で見つめる瞬間(特に男の子)や、はにかむ表情とか、まぶしいなぁ。

ところが、大人になるにつれ、「好き」だけではすまなくなる。それまでに自分を取り巻く環境や人も変化してしまう。自分の「好き」を優先するより、相手にとってよかれと思って行動したり、遠慮やプライドが出たり。責任を感じて安易な行動を取れなくなる。

なんでそんなこと今考える? そのタイミングでなんでそうなる?
もう、いいところでハラハラさせられっぱなし。じれったくて悲しくて。
ドキドキして、胸キュンになって、心が張り裂けそうにもなる。

でも、勉強や仕事のエネルギーになり、日々の生活に彩りを与えてくれる恋愛っててすごいと思わせる。
いろんな純愛がつまったドラマだった。

次は韓流ドラマ「涙の女王」。
こちらは、全然趣向の違うドラマだった。1、2話目では、全然キュンキュンしないな、これは観続けるのどうしようかな、というレベル。
でも、もうちょっと観よう、もうちょと……と続けていって、いつしかどっぷりはまってしまった。

恋愛や陰謀、コメディ要素もたっぷり。笑ったり泣いたり怒ったりが忙しいドラマだった。

韓国って、本当家族が大切なのが伝わってくる。
家族そろっての食事を大切にして、おせっかいすぎるほどお互いの状況を口にして。
ときには暑苦しすぎると感じる場面があるかもしれないが、困ったときに無償の愛で助けてくれるのは家族なんじゃないかと、すごく感じた。
それを思うと、お金に目がくらんでしまう親子の対比が極端だった。

韓国と日本のドラマの比較。
韓国ドラマはとにかく、皆表情が豊か。日本のドラマでは俳優に表情がなくても、視聴者が勝手に心情を想像する。しかし、韓国ドラマでは俳優の表現がわかりやすく、ストレートに伝わる。
喜怒哀楽が激しくて、こちらの心の揺れ幅も大きくなってしまう。

それから、韓国ドラマではみんな自分の考えをよく話す。家族同士でも、恋人同士でも。ときには言い過ぎて、ケンカになることも多いけど。そんなことはお構いなくて本音で言ってるんだろう。

それに比べて日本では、自分の考えをあまり話さない。相手が傷つくようなことは極力言わない。自分が勝手に相手の思っていることを考える。察して文化? これによって相手の考えと自分の考えがすれ違う。いくら考えても、相手のことなんてわかるはずがない。
そのすれ違いが、恋愛ドラマでは胸キュンの元にもなるのだけれど。

いろいろな文化の違いはあれど、2つとも愛を貫く姿勢に、本当に心打たれるのであった。
純愛ものとして、おすすめのドラマである。

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