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アウトプット×Canva クイズ生成
先月からCanvaに実装されたクイズ生成について、アウトプットとの関連から私見をまとめてみました。
きっかけは、島根県の會見さんの発信から。
調べ学習の結果、付箋でまとめる
— 瀧上寛樹@富山の先生 (@takitakitakkiii) January 22, 2025
→クイズを生成
→内容の精査
共同編集、相互参照で活用することで知識の定着や深まりがねらえそうです。やってみたい‼️ https://t.co/BsliM88fH8
そもそも、どうやるの?
アウトプットっているの?
精度は? 子供に作らせるの?
このあたりの内容に興味の無い方は、スルーして下さい。
アウトプットの目的は?
学校の中でよく行われる書く活動について。
ただ書かせることに意味はないと考えています。
なぜ、書くのか。どのように、書くのか。
そのあたりは、前のnoteにまとめました。
まとめると、
自分の思いを書いたり話したりするための方法をちゃんと構造化して、手渡してあげましょう。
では、書く・話すといった「アウトプット」の目的は?
大きく3つにまとめます。
1 学習内容の定着
インプット(知識の取得)だけでは、記憶の定着に限界があるため、アウトプットを通じて知識を活用することが重要です。
2 理解の深化
アウトプットを行うことで、理解の深さを明確にすることができます。
例えば、書籍から得た知識を人に教える際、自分の理解が不十分であることに気づきませんか?
わかった気持ちになっているだけで浅い理解の自分に気づきませんか?
アウトプットはメタ認知の機会となります。
3 効果的な学習方法の確立
アウトプットを習慣化することで、学習方法自体が効果的になります。
例えば、他者に説明する、または自分の考えをノートにまとめるなどのアウトプット活動を取り入れることで、学習の効果が上がります。
この点で「QNKS」のKで自分の理解を深め、Sによって他者にも理解できる形にする。まさに、効果的な学習方法と言える型となります。
そのアウトプットした内容からクイズを生成してみました。
Canvaで、秒で、できました。
クイズ生成の仕方
活動のふり返りって、書いて相互評価だけで終わるのはもったいない。クイズを生成して答えることもおまけになると、相手のふり返りを読む目的も加わる。
— 瀧上寛樹@富山の先生 (@takitakitakkiii) February 5, 2025
活動の意見文はQNKSで構成を組み立て、ICTを活用してアウトプット。さらにクイズを解くために、相互参照し合う。粗いけれど、なんだか使えそう。 pic.twitter.com/xao7kt2ecY
Canvaを使うと3STEPで完成
1 鉛筆マークをクリック
2 「クイズ生成」をクリック
3 内容の精査(編集)
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完成したクイズはスライドなどに貼り付けて共有するだけで回答を集めることができます。
Googleフォーム、Classroomでも同じように作成できます。
が、圧倒的にCanvaが簡単。
ページ内に複数のクイズを貼り付けることもできます。
クイズ生成の精度
アウトプットの質によって、出てきたメッセージが変わりました。
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そこそこの振り返り。
これぐらいのアウトプットからクイズを生成する。
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はい。確認します。ほぼ理解できるクイズができました。
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では、質の低いアウトプットの場合は?
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具体例を交えて「楽しい」という思いを書き上げた感じ。
でも、AIが冷静に判断を下します。
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はい。質が低いです、と。
これを活用すると、自分のアウトプットの質を判定してもらうことも可能になるかもしれません。
また、アウトプットした内容は相互評価、相互参照を行うことが多かった。
(これまでの自分の実践の場合ですが)
そこにクイズ、というおまけが加わる。
何十人と書いたアウトプットを読んだあと、クイズに答えてみよう。
自分のアウトプットはクイズになり得るものか、判定してもらおう。
ただし、注意することが1つ。
それは、クイズを作ることが目的にしない。
あくまでもクイズはおまけ、という考え方が正しいと思います。
生成AIについて
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文部科学省からガイドラインが昨年の12月にでました。
が、これらの資料をじっくり読むには気合がいる。
簡単にまとめます。
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出力は「参考の1つ」という記述があります。
生成AIを活用することが目的とならないようにしたいです。
でも、生成AIを含めた情報活用能力を高めるためには、
学ぶ場面 → 使う場面 → 教科で用いる場面
というスモールステップも必要。
GIGAの初期、クラウドに慣れる時期が必要であったように。
共同編集中に「Ctrl+Z」が合言葉になったように。
学んで使う場面を授業で設定することが必要。
今後も授業の中で使用を試みて、よい活用方法を模索してみようと思います。
最後に
今回の内容が、だれかのためになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント、質問などお待ちしています。