頼るスキルを身につける
自分の子が所謂「普通」じゃないかもしれないと思ったとき、私は半分泣きながらスマホ片手に検索をし続け、どうにか自分が安心できそうな情報を集めようと躍起になっていました。
しかし、調べれば調べるほど長男は発達障害の傾向が強くでており、将来への不安と絶望、今何をしてあげないといけないか焦燥感と罪悪感でいっぱいになりました。
が、できることがわかりませんでした。
信頼できる相談機関はどこか
先のnoteにも書きましたが、幼稚園、小学校の担任の先生も塾の先生も、発達の専門家ではないため相談しても解決には至りませんでした。
幼少期から今まで引っ越したこともあり、たくさんの相談機関を頼りましたが、結果はどこも「様子見」。この様子見ができるのであればそもそも相談なんてしていないのに。
知的障害がないためにグレーゾーンという一番曖昧で支援の少ない枠に入ってしまった長男がとても不憫でした。
学習障害の診断を受けていないのは、診断が下るまでの間に医者と信頼関係を築くことができず、長男が病院に通うのを拒否したためです。発達障害の子全てが勉強が嫌いだったり苦手としているとは思いませんが、長男は勉強がとても嫌いで難しいと感じていることは事実です。
「やればできる」ティモンディ高岸さんがよく口にしているキャッチフレーズですが、これは発達障害ではない人の理屈であって、先天的に脳の構造が違う発達障害の人にはとても残酷な言葉だと思います。
長男はすごく頑張って授業に参加し、ノートを取り、宿題も時間をかけて取り組み提出しています。先生もそのことはわかってくれているのですが、テストで点数がとれません。
勉強の仕方が違うのかもしれないし、勉強をしたくないわけでもないのです。
今は私も長男も頼れる場所、頼りたいと思っている人が見つかったから書けていますが、見つかるまではお互いにピリピリしていました。
どうにか点数を上げたいと悩んでいる私と、どうしても点数が上がらなくて困っている長男がぶつかるのですから解決するはずがないんですよね。
学校からもらってきた1枚のチラシ
「恩師たちのおかげで勉強の面白さやわかりことの楽しさ、嬉しさを知りそれを今度は自分が子ども達に伝えたい」と活動している方たちがいることを学校からもらってきたチラシで知りました。
自分の努力では変えられないこと、変えることが難しいことも周囲の助けによって変えることができる。
この文を読んですぐに担当者にコンタクトをとりました。
発達検査でグレーゾーンの結果が出ていること、今まで色々試してみたこと、ノートと過去のテストの成績を添えて
最後にどうしたらいいかわからないのでどうか助けてほしいと伝えました。
長男の先を示してくれた
代表の方と親だけの面談のあと長男だけの面談があり、無事サポートしていただけることになりました。
私の面談は30〜1時間の予定となっていましたが、気がついたら2時間近くたっていて自分のところだけでなく特性の強いお子さんにはここもいいですよと数カ所お勧め先を教えてもらいました。
今現在、お勧めされた場所のうちの2カ所で面談が終わっています。次にどうサポートしてもらうか、具体的な内容の話になる予定です。
私は発達障害や学習障害の診断がほしいわけではなく、その特性をもった子がどうすれば自分の特性を理解し、生活でも勉強でもその特性とうまく付き合っていくスキルを身につけることができるかを示してほしかったのです。
私が長男に具体的に何ができるか、関わり方を教えてほしかったのです。
親は親であって専門家ではない
お子さんの発達について不安な方はきっとある語句では調べ尽くしているかもしれませんが、それでも解決できずに困っていたら相談機関の範囲を広げて調べてみてください。
相談機関は病院だけではありません。スクールカウンセラーや発達障害者支援センター、NPO法人など様々です。
子育てでうまくいかないことがあったら、そこからやり直せばいい。
失敗でもないし、駄目な親じゃない、だって専門家ではないのだから。だからいつでも頼ってきてほしい。
今まで何度か聞いたこの言葉。結局具体的な対応の仕方を教えて貰えなかったことで頼ることはほぼありませんでしたが、面談時、代表の言葉は私の胸にささりました。
長男も同じように感じたからサポートを受けてみようと思えたのでしょう。
今は楽しく通っています。