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誰のために生きるのか?


私は私を大切にするということが
一体どういうことなのか?
それがずっとわからないまま大人になった

物心ついた時から私は私を生きていなかった

私は障害を持った姉のために生まれてきたと
思い込んで生きてきた

私が生まれると同時に
障害を持った姉は施設へ預けられることになった

まだ小さいのに、母とは離れ離れ
私のせいでそうなったんだと思い
私は姉のために姉の分まで
母の期待を背負って生きる
姉を母から遠ざけてしまった償いをするために
生きると決めた

重たい人生の幕開け

そんな決意を持っていたことにも
気づかずに大人になった私は
私なのに私じゃなかった

それが当たり前の生き方で
みんながそうなんだと思っていた
重症だ

いつも生きているのが苦しくて
どうして私は生まれてきてしまったんだろうって
いつも考えてた

自由が欲しい
でも自由がわからない

愛が欲しい
でも愛って何だかわからない

安心感が欲しい
でも最後に感じた安心感はもう遠い遠い昔に感じた
父の腕の中にいる時の思い出しかなかった

何もかもが不足している
不足していると感じてても
でもその不足しているものの正体がわからない
満たされる感覚がないし
満たされるってどんなことかわからない
そんな私は思春期にとてつもなく大きな劣等感を
身につけた
権力、地位、名声、
どれも大嫌いな響き
それらはお金というものと常に一緒で
私はお金自体を嫌った

母からの愛も歪んだ愛情
こんな愛ならいらない
これが愛ならば私は愛されることを
自分に許さない

でも得体の知れない私の望む愛を得るために
私は必死で
誰かの笑顔のために
誰かの幸せのために
私を抑え込んで頑張って生きてきた

結局は
私の望む自由や愛とやらには出会えないまま
いい歳になった

そんな私は
この三次元世界では
私がイメージ出来る不幸そのものをやっていた
「こんなふうになりたかったわけじゃないのに」って
いつも望まない現実を目の前にしながら...


私は何のために生まれてきて
私は誰のために生きているんだろう? 
子どもの頃から
そんなふうに考えては
空を見上げて
もうこの世界から消えてしまいたいと
思っていた。


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