見出し画像

お気楽ゲイライフ⑦〜そっち系のビデオ

引き続き、昭和ゲイのあれこれについて。

さて、ようやく自分専用の録画機(ビデオデッキね、昭和ですので)を購入し、自室で自由に観られるようになった。深夜番組でゲイビデオの存在を知る。古本屋でゲイ雑誌を手に入れ、その情報を元に扱いのある店へ。店頭をうろつき、やっと(清水の舞台から)飛び込んで目当ての作品を買えた!レジはもちろんおじいちゃん店主。
大学生の身で一万円もの買い物は懐に厳しかったが、この最初に買った作品がとても良かったので(えっ!こんなイケメンがそんなことを?って感じ)、当面は満足していた。だがすぐに欲が出て(性欲やな)、また同じメーカーの作品を買い求めた。モデルやシチュエーションに当たり外れがあったが(個人の好みです)、ありがたいことです。

そして社会人となり、上京。いよいよ2丁目デビューか?
内定式があるからと大阪から上京することになり、新宿に泊まろうと画策した。なんという行動力。てかこれも性欲?いやとりあえず見学したく、とにかく安い宿を選んだ結果、新宿西口側に一泊予約できた。
チェックインして夜、2丁目を目指して外出した。宿から新宿駅へと向かいウキウキウォッチング(死語)。2丁目は駅から更に東?しかし方向音痴で地図も読めない、もちろんスマホもない時代。迷ってウロウロしてる間にタイムアップ、宿の門限だ。2丁目デビューは夢に終わってしまった。

さて就職して関東に配属となり、寮生活が始まる。実家では隠し場所に苦労していたゲイビデオを携えて。
週末、東京へ遠征して2丁目デビューをリベンジ。ドキドキで潜入し、ああ、お仲間が沢山いるぞと感激。
でも飲み屋に入るでもなく、グッズ店に入ってゲイ雑誌や写真集、ビデオを物色し、任務終了。出会いに積極的ではないし、モテるルックスでもないし。ゲイタウンに平気で出没出来るんだぞ、という自分に満足していた。
そうして2丁目やビデオを扱ってる店(上野とか)には平気で出没したが、一目散でビデオ等を買うのみだった。

さて、ビデオがどんどん増えて一杯になったダンボールを押し入れに隠していた。色んなメーカーがあり、当時はインディーズみたいな感じの、今や最大手となったメーカーの作品を、雑誌広告の番号に電話して新宿のマンションに赴き、手渡しで買った。
それでもやはり最初の作品が一番のお気に入り。初めての作品がある意味ピーク。まあその後も色んなイケメンに出会えたけど、ビデオにはとにかく注ぎ込んだなぁ。

ビデオからDVDへ、そしてネットで買えるようになり、画面越しのゲイライフは続く。


いいなと思ったら応援しよう!