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わたしの手塚治虫体験(二)

真崎守著「わたしの手塚治虫体験(一)」
これは、手塚治虫が亡くなった1989年の翌1990年にJICC出版局から出版された本で、真崎守による「手塚まんが考察」と「真崎守の生い立ち」の、いわば二本立ての内容になっていて、真崎守のルーツを知る上でも極めて貴重な資料となっている。
当時、(一)となっていたから当然続きが出るものと思われていたが、諸般の事情により(二)以降が出版されないまま立ち消えになっていた。しかし実は、草稿自体は(四)まで存在している。
今回、その続きの(二)の一部を、少しずつではあるが当note「真崎守プロジェクト」にて公開することになった。将来書籍化する時に事実関係の調査検証により内容に修正補完が生じる可能性はあるが、大筋が変わることはないと思われる。
「わたしの手塚治虫体験(一)」で語られた真崎守の生い立ちは中学卒業まで、中部日本児童漫画研究会・未完成倶楽部と言う同人誌グループに加わるところまでだった。
その後、貸本デビュー、虫プロ入社、COMでの「ぐら・こん」立ち上げ等の史実を知っている我々にとって、真崎守自身の言葉で語られる(二)以降の続編は(たとえ個人の主観的な記述であっても)、貴重かつ重要な証言であると言って良いと思う。


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真崎守ご本人とご家族の協力の元、全資料を整理しています。 日本のアニメや、マンガの土台を作る時期に活躍し、コミケの前身とも言われるグラコンを主催した真崎守の全仕事をまとめていきます。

真崎守プロジェクト

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60年代後半から70年代を全力疾走したマンガ家の記録。

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