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田んぼの真ん中で読む”Blue Ocean戦略” 最強のサーカスと青い海を目指せ!

ジブン株式会社ビジネススクール、chapter5の課題は”Blue ocean戦略”です。引き続き自分の取り組みに当てはめ言語化しておきたいと思います。

まずは購入したBlue ocean strategyを開くと、一番最初に”Blue ocean”開拓の成功例として取り上げられていたのはサーカスのCirque du Soleilでした。実は学生の頃にCirque de Soleilの公演で通訳バイトをした事があり、何か不思議な縁を感じます。

Blue oceanに辿り着くためにCirque du Soleil,は何をしたのか。そして、それを自分の今の取り組みにあてはめるとすれば、何をするのか。3つのポイントに絞って、言語化していきたいと思います。

1.市場を再定義する サーカスは子供のためって誰が決めた?

Cirque du Soleil,はストリートパフォーマーからサーカスに参入した、言わば遅れてきた弱者でした。当時のサーカス業界はテレビやゲームなど自宅で楽しむ娯楽に押されて市場が縮小傾向にあるばかりでなく、競合がひしめくまさにRed ocean。

そこで彼が成功したのはサーカスを再定義した事によります。
従来のとおり子供という顧客だけを想定していては縮小を続けるパイを強者と取り合う事になり、疲弊し敗れ去るのは明らかです。そこで題目に芸術性をもたせたり、本格的な音楽やセットを取り入れる事でサーカスを大人が楽しめるエンターテイメントとして再定義したのです。

自分のビジネスが想定する顧客を再定義する事でBlue oceanに行くことができたという事ですね。さて、自分の活動に当てはめると、、、

25年間教材として取り組んできた英国の日刊紙The Timesの社説を日々読む中で”思わず誰かに話したくなる”興味深いものをよりすぐって紹介するという発信を行なっています。

この投稿の対象は当初は英語学習者でした。自分が読み、調べた文章を共有すれば価値を見出す人がいるのではないかと漠然と考えて最初にテキストを提示し解説するという流れで書いていました。

しかし、それでは数多いる英語学習コンテンツとおなじ土俵で血だらけの勝負する事になります。そこで、あえて英語学習者をターゲットにするのをやめます。英語を学習しようとする人ではなく、英語でしか書かれていない情報に興味がある人を顧客として想定します。

ただ、そうするとただのニュース紹介サイトになってしまうので、その元記事に出てきた面白い単語を3つ選んで解説し、使われていたセンテンスを試訳して掲載する事にします。頑張って学習する事なく語彙も増やせてしまうという趣向です。これを実行に移すにはもっとライティングや見せ方を改善 する必要がある気がしてきました。自分の戦略を言語化することは自分のすべき事を明確になるんですね。

2.不要なものは削ぎ落とす 象、要らなくね?

Cirque du Soleilはサーカスを大人が楽しめるエンターテイメントとして仕上げていくのと並行して、伝統的なサーカスでは必要不可欠とされていた象や虎を使った題目を廃止する事で劇的なコストダウンを図りました。Red oceanを戦うには不可欠であるように見えるものでも、そこを避ければ削ぎ落とす事が可能です。Blue oceanの一つの特徴に高い利益率がありますが、それを実現できるのはコストの必要性を再定義できるからに他なりません。

Cirque du Soleilにならって、自分の発信は”英語でしかかかれていない情報に興味のある人”と再定義しました。そうすると投稿の中で必要なものと必要でないものが見えてきました。例えば、全訳と文法的な解説です。

英語を学習するという事が目的であれば、これはあった方が良いでしょう。英語をすっきり理解しきるのに一番手っ取り早いのが全訳ですし、文法的な解説があれば英文を理解するというプロセスに再現性が出てきます。しかし、それはあくまで学習者にとっての有益さです。情報自体に興味がある人を対象にするにあたっては、それらは時間と文字数を消費する不要なコスト要因という事になります。話題に興味をもって、それが書かれた文章で使われていた面白い言葉の解説を読んで理解を深め、あわよくば語彙力をつけるというところを狙うという戦略をとりますので、全訳と文法的な解説は削ぎ落とす事にします。

3.安住という幻想を捨てる 無敵のサーカスを殺したのは誰か?

これは本からの内容ではないのですが、Blue oceanに辿り着いたCirque de Soleilは思わぬ形で苦境に立たされます。言わずと知れたCOVID19です。

当時のCirque du Soleilは世界中で興行を成功させており、その売上は年間10億ドルを超えていました。ところがCOVID19により飛行機での移動だけでなく、興行自体が不可能となり売上は突如ゼロに。キャンセルに係る費用もかさみ経営はあっというまに破綻寸前となります。当時4000名いた従業員もその90%を解雇せざるを得ない状況に陥りました。そこから会社更生法の申請を行い再建に勤しんだ結果がみのり、現在はなんとか公演の再開にこぎつけているとの事です。Blue oceanに辿り着いたからと言ってもそれで安心ではないというわけです。

自分はまだBlue oceanに辿り着いてさえいないので、そういう心配は辿り着いてからすれば良いのですが、常に泳ぎ続けないといけないという事だけは確かです。青い海がなくなるのは競争者が増えて赤い血に染まるだけではありません。変動の大きな現代においては、青い海ごとあっという間にひあがるという展開も充分あり得るという事ですね

まとめ というか、選手宣誓

前回のランチェスターは弱者が強者と戦う戦略でした。今回のBlue oceanはそもそも戦わなきゃいけないような場所はさけるべきという戦略と理解しました。自分のビジネスを見つめ直し市場を再定義しつづける事で、戦わないで勝てる自分の居場所を見つけていきます。

おまけ
Cirque du Soleilで自分がやったアルバイトはbig topと呼ばれる彼らのサーカステントを建設する工事での通訳業務でした。地元の工事業者さんとサーカスの従業員の会話を随行通訳するというもので、ヘルメットを被りながら工事現場をふらふらしていました。また再建した彼らの興行を見ることができればと思います。今は流石にアルバイトはできませんが。


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