★“Phil Collins / Against All Odds (Take A Look At Me Now)” (見つめてほしい)
SONGS 1984 UKプログレバンドジェネシスのフィル・コリンズがリリースしたソロシングル「見つめてほしい」です。
US映画監督テイラー・ハックフォードの新作「カリブの熱い夜」のサウンド・トラック。映画は元プロ・フットボール選手の主人公が、期せずして巻き込まれた殺人事件から逃れる中で、元の恋人と再会するというストーリー。華やかな社交界の裏側を描きながら情愛に燃える男女の姿を追っていきます。
監督のテイラーは82年にリチャード・ギアを主演に「愛と青春の旅立ち」を製作しています。作品のテーマ曲となったジョー・コッカーとジェニファー・ウォーレンによる珠玉のデュエットは大ヒットしています。そんな二匹目を狙ってフィルの起用があったのかなと思います。
この曲は、当初フィルのソロ・デビュー・アルバムに収録予定だったそうです。ところがアルバムは当時離婚した妻に向けた曲が多く、お蔵入りしてしまいます。この情報だけで、熱愛ソングだということが想像できますね。ただ実際には映画用に作り直しているようです。
曲はUKチャート2位、USホット100で1位となる大ヒットとなりました。フィルのシングルの中で最も売れた曲で、マライア・キャリーにより2000年にカバーされています。
痺れるラヴ・ソングですね。