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【LIVE名盤】”Wishbone Ash / Live Date”

UKのロック・バンドウィッシュボーン・アッシュの1973年リリースのライブ盤『ライブ・デイト』です。

ウィッシュボーンは1970年にアルバム『Wishbone Ash』でデビュー。ツィン・リード・ギターとツイン・ボーカルが売り物の、どこかトラディッショナル雰囲気を漂わせるテーマと曲調が特徴のバンドです。1972年にリリースしたアルバム『Argus』が評判となり人気が定着していきます。

安定したテクニックでライプ・バンドとしての評価高く、プロモーション用として同年にUSツアーのライブ盤もコアなファンの間では話題になっていました。

メンバーは当時のラインアップでマーティン・ターナー(Vo, Bs)、アンディ・パウエル(Vo, G)、テッド・ターナー(Vo, G)、スティーヴ・アプトン(Drs)

そんな彼らが73年のUKツアーの模様を収めたのがこのアルバム。USチャートではトップ100に入りました。アルバムは当時2LP仕様。CD化に際しては先のプロモ盤ライブからも1曲追加収録されました。

収録曲
LP-1
A1 The King Will Come
A2 Warrior
A3 Throw Down The Sword
B1 Rock 'N Roll Widow
B2 Ballad Of The Beacon
B3 Baby What You Want Me To Do
LP-2
C1 The Pilgrim
C2 Blowin’ Free
C3 Jail Bait
D1 Lady Whiskey
D2 Phoenix

アルバムトップはコンサートのオープニング風A1。先の『Argus』収録の名曲からのスタートです。ツイン・ボーカル、ツイン・ギターによる安定した演奏です。プレイは熱いのですが特別ハードな訳もなく、キャッチーなポップスでもない、オーソドックスなロック・サウンド。聴きやすいバンドの代表曲です。


そしてこちらも代表曲で同じく『Argus』収録のA3。イントロのインスト部分もインパクトは絶大で、当時のギター・フリークの間では定番のセッション曲の一つでした。


バンドの人気曲C3。このテンポの良さに観客もノリノリですね。彼らのレパートリーの中では割とポップな曲ですが、ギター・ソロなどは聞かせどころ満載です。こちらも『Argus』からの選曲です。


改めて聞き直すと、スタジオ盤での小細かな音のニュアンスも良いですが、ライブならでの勢いと演奏のまとまりというかノリというか、やっぱりライブ・バンドなんだよなという感想です。メンバーは一人入れ替わりますが、私が初めて観た洋楽ロック・コンサートもこのウィッシュボーン・アッシュでした。その時の記事がこちらです。


その後のライブ盤としては、1979年の『Live in Tokyo』、1980年の『Live Date Vol.2』、2001年の『Live Date 3』の他にも数々のプライベート盤があります。

フロントのアンディは、現在もトレード・マークのフランングVを引っ提げてウィッシュボーン・アッシュとしての活動を続けています。

ある意味でバンド全盛期だった頃の高音質な記録として、ロックファン必聴のライブ盤としてお薦めです。


1970〜80年代の洋物ROCK系のミュージシャンやアルバムを紹介しています。




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