“The Show Must Go On (道化師の孤独) / Leo Sayer”
[RADIO DAYZ] 1973 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。
レオ・セイヤーはUS出身のシンガー・ソング・ライター。小柄な体型からついたあだ名が「レオ 」(ジャングル大帝レオは白ライオンの子どもが主役でした)だったそうです。1973年にアルバム『Silverbird』でデビューします。このアルバムから同年シングル・カットされたのが「The Show Must Go On」です(日本国内の発売は翌74年)。
公式CHにPrelude付きの音源がありました
本国デビュー時のテレビ出演の際にピエロに扮して歌ったのがきっかけとなり人気が出たそうです。その時の動画もアップされていました。
タイトルの「The Show…」とはもともと演劇用語で、一度幕が開いたら舞台は何があっても最後までやり通さなければならないという、ショー・ビジネスの世界で言われる常套句です。サーカスの楽団風のアレンジと演劇用語、ピエロに模した演出など一貫した話題作りは功を奏したといえるでしょう。
辞めたくても辞められない、社会の中でもがく姿をピエロの悲哀に例えたこの曲は、若者だけでなく多くの社会人に受け入れられたのだと思います。
「この世界を選んだのは僕自身だけど、今はいろんな奴らに利用され。バカにされる毎日なのさ」「いっそのこと、この劇場の壁を壊してくれたら、ここから逃げ出したいところだよ」「もうこんな毎日を続けられない」との嘆き節がこの曲のテーマです。
この曲は74年にスリー・ドッグ・ナイトによりカバーされます。
オリジナルは「I won’t let the show go on」と歌っているのですが、3DNによるカバーは「I must let the show go on」と言い換えています。いずれも嘆いていることには違いありませんが、悲壮感の度合いが違います。レオ本人はこの言い換えには不満だったといいます。ソングライターとすれば、拘りのポイントを外されたという思いになるのでしょうね。
レオはその後も数多くのヒットを飛ばします。また様々なアーティストとの共演でシングル盤をリリースしています。さらに様々なカバーも存在しています。この曲以外にも「あの曲が好き!」という方も多いと思います。メロディ・メイカーとしてのレオの面目躍如といったところでしょうか。個人的には彼の原点ともいえるこの曲が好きです。
夢中になってラジオを聞いていた頃の思い出をこちらで語っています。
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