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【名盤伝説】”Footloose / Original Sound Track”

MASTER PIECE 1984年公開のUS映画『フットルース』(1984)のオリジナル・サウンド・トラックです。

映画はUSの田舎町に転校してきた主人公(ケヴィン・ベーコン)が都会とは違う保守的な気質に悩まされながらも、様々な町の人達に支えられながら禁止されていたダンス・パーティ開催にこぎつけるという青春物語。

劇中歌がロック界大物ミュージシャンによる全曲書き下ろしということで大変な話題になりました。音楽が単なるシーンを盛り上げる効果としてではなく、当時流行の兆しを見せていたPVとの相乗効果をあらかじめ狙ってサウンド・メイクがなされています。『フェーム』で作詞を担いアカデミーを受賞したディーン・ピッチフォードが脚本を手掛け、ロック・ミュージカルとして映画が製作されていったと語っていました。

収録曲
M1 Footloose / Kenny Loggins
M2 Let's Hear It For The Boy / Deniece Williams
M3 Almost Paradise...Love Theme From FOOTLOOSE / Mike Reno And Ann Wilson
M4 Holding Out For A Hero / Bonnie Tyler
M5 Dancing In The Sheets / Shalamar
M6 I'm Free (Heaven Helps The Man) / Kenny Loggins
M7 Somebody's Eyes / Karla Bonoff
M8 The Girl Gets Around / Sammy Hagar
M9  Never / Moving Pictures

タイトル曲のM1ケニー・ロギンスによるオリジナルです。当時大ヒットしていました。


デニス・ウィリアムスによるM2。プロデュースはジョージ・デュークトム・スノウ作曲です。キャッチーでメロディアスな曲をデュークによるダンサブルなアレンジと、まさに売れてくださいといった曲です。


人気グールプラヴァーボーイの二人によるラブ・バラードM3。至極のメロディー・メイカーエリック・カルメンの作です。


独特のハスキーボイスで熱唱するボニー・タイラーによるM4。日本でも葛城ユキがカヴーして大ヒットしていました。


アルバム全編に渡って時代の(安っぽいw)シンセ・アレンジがなされていますが、シャラマーによるM5ビル・ウルファー作ということで硬質なリズム・トラックが効いています。


ケニー・ロギンスをもう1曲M6。アレンジがシカゴ16っぽいかなと思ったらプロデュースはディヴッド・フォスターでした。曲ごとの細かなクレジットは不明ですが、ギターソロはTOTOのステイーヴ・ルカサー説が有力です。


映画は全米1,385館で一斉公開されて初日4日間で興行収入が約20億円という大ヒット作となりました。そのサントラということで、アルバムも大ヒット。シングルカットされた曲は軒並みチャートを賑わしたという当時話題の作品となりました。

こうした映画と音楽の相乗りプロモーション戦略はこの時期まだまだ続きます。



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