★”Cyndi Lauper / Time After Time” (1983)
【SONGS】1983 私のnoteでは1970〜80年代の思い出の曲を中心に紹介していますが、年代問わずに出会った魅力的な曲についてもノンジャンルで記事にしたいと思います。
USの女性シンガーシンディ・ローパーの1983年リリースのデビューアルバム『シーズ・ソー・アンユージュアル』からのセカンド・シングル「タイム・アフター・タイム」です。
日本国内ではファースト・シングル「ハイスクールはダンステリア」の大ヒットをうけて翌84年にリリースされたシングルです。前作とは対照的な情緒的なナンバーですが、USチャートで1位を獲得する快挙を成し遂げました。日本では最高位60位と今ひとつの評判でした。
アルバムをプロデュースしたリック・チャートフが、アルバム収録曲がもう1曲欲しいなということで、リックの親友だったUSパワー・ポップ・グループフーダーズのロブ・ハイマンとシンディが急遽共作したのだそうです。こうした「もう1曲無いかな」といってさくっと制作された曲がヒットするって、よく聴く話ですよね。無欲の作品には神が宿るってことでしょうか。
作者のロブが組んでいたフーターズもこの曲をセルフ・カヴァーしています。このテイクもシンディ版とは全く異なり、ビートの効いたシンプルなロック・アレンジで、フーターズらしくてとても良いです。
散文的な歌詞が様々な解釈を生んでいるこの曲ですが、原語直訳よりも感覚的に受ける心象風景を優先して、聴く人それぞれの解釈があっても良いかなと思います。
日本での評判はともかくも、この曲をNo.1にするアメリカの音楽シーンの奥深さを感じます。
[追記]
この曲、数多くのカヴァーがあります。個人的にインパクトの強かったものを紹介しておきます。角松敏生もミュージカル作品??「MILAD」のサウンド・トラック集の『MILAD #1 - EP』(2022)で取り上げていました。
あなたのお気に入りのカヴァーがありましたらコメントでお知らせくださいね。