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★“Tommy Bolin / Sweet Burgundy” (1976)

【SONGS】1976 私のnoteでは1970〜80年代の思い出の曲を中心に紹介していますが、年代問わずに出会った魅力的な曲について記事にしたいと思います。


悲劇の名ギタリストトミー・ボーリンのソロアルバム『Private Eyes』(1976)収録のナンバーです。トミーは名門ハード・ロック・バンドディープ・パープルのフロントリッチー・プラックモアの後釜として抜擢され、レコーデイングやツアーをこなしたものの、その過酷な環境からストレスで薬物中毒に陥り、25歳という短い一生を終えてしまう悲劇のギタリストです。

そんな彼は様々なセッション・トラックを残していて、その中からも選りすぐりのトラックをアルバムとしてリリースしています。このアルバムはそんな彼の2作目で、ジャケットの「富墓林(これでトミー・ボーリンと読むのかしら)」の文字はかなりのインパクトがありました。ハードなナンバーが多い中でも、この曲のような甘美な作品や、アコギを活かした泣きのブルースなどトミーの多彩な才能の片鱗が見てとれるアルバムになっています。

時代はジェフ・ベックが『ブロウ・バイ・ブロウ』をリリースして、ロック・インストのジャンルが確立し始めた頃で、ディープ・パープルのギタリストとしてでなくても名前が売れたのではないかと思って止みません。


ちなみにBurgundyとはブルゴーニュのこと。仏ワインの名産地のことです。若き才能溢れるミュージシャンのリラックスしたプレイに酔いましょう。



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