【名盤伝説】”Flashdance / Original Sound Track”
MASTER PIECE 1983年公開のUS映画『フラッシュダンス』のオリジナ・サウンド・トラックです。
プロのダンサーを夢見て昼は工場で働き、夜はバーでダンサーとして暮らしている女性が養成所のオーディションを目指す物語。役者さんは・・・余り詳しくないので割愛します(汗)。
キャストが実際には歌っていませんが、全編にわたって音楽がフューチャーされて、まるでミュージカルのような設えでストーリーが展開されていきます。
映画そのものの評価もそれなり(苦笑)でしたが、サウンドトラックは大評判になりました。
何と言っても映画『フェーム』で注目されたアイリン・キャラが歌うM1。ジョルジオ・モルダーが制作・作曲。映画音楽で注目されていたコンポーザー。彼らしいシンセを徴用するアレンジは、当時のサウンドメイクの主流でした。こうしたアレンジは個人的には余り好みではありませんが、「自分の夢を信じて生きていく」という、まさに作品のテーマそのもののを歌うこの曲は好きです。シングルカットされてUSチャートでも1位を獲得しています。
映画の名場面の一つとしてのダンス・バーでのシーンのバックで流れていたロック・ナンバーM2。歌ってるシャンディはマイアミ出身のシンガー。日本では映画音楽やCMソングなどて知られているようです。
主人公の彼氏との甘い時間を過ごしているシーンのバックに流れていたバラードM5。歌っているジョー・エスポジトは元ブルックリン・ドリームスのメンバーです。このバンドも渋いブルーアイド・ソウルな好盤も多く、いずれ記事にしたいと思っています。
このアルバムからの2枚目のUSチャート1位を獲得したナンバー。世間的にはマイケル・センベルの出世作ですが、彼はステイーヴィー・ワンダーなどに楽曲を提供しているなど以前からかなり注目されていました。この曲のヒットでようやくメジャー入りかと思いましたが・・・。
その他にもドナ・サマーやローラ・ブラニガン、キム・カーンズなどの有名シンガーの曲が流れますが、個人的にはまぁぼちぼちってことで(苦笑)。
時は未だMTV黎明期で、PVの評判も映画の成績次第で左右されるということで、以降の映画と音楽による相乗プロモーション全盛期へと突入していきます。