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【名盤伝説】” Chaka Khan / What Cha' Gonna Do For Me”

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。

チャカは11歳の頃からシンガーとして活動し、高校在学時にモータウン黎明期のシンガー、マリー・ウェルズのツアーに参加するなど、その実力は早くから認められるところでした。1972年にファンク・バンドのルーファスに参加してから、彼女のボーカリストとしてのキャリアが本格的に始まります。

ルーファスでの活動を経て、1978年に初ソロアルバム『チャカ (邦題: 恋するチャカ)』をリリース。名匠アリフ・マーディンがプロデュースしたアルバムは、時代のディスコ・ブームにも乗り、デビューシングル「I’m Every Woman」はUSチャート21位、UKチャートでも13位と話題になりました。

そんな彼女の3枚目のソロアルバムがこの『恋のハプニング(邦題)』です。

プロデュースは前作に続いてアリフ・マーディン。主な参加ミュージシャンはスティーヴ・フェローン(Drs)、ハミシュ・スチュワート(G)のアヴェレージ隊。その他にもマイケル・センベロ(G)、グレッグ・フィリングゲインズ(Key)、エイブラハム・ラボリエル(Bs)など実力派かつノリノリテイスト大好きなミュージシャンが多数参加しています。サウンドの肝のホーンはシーウィンド・ホーン・セクションとくれば完璧です。

収録曲
A1 We Can Work It Out
A2 What Cha' Gonna Do For Me
A3 I Know You, I Live You
A4 Any Old Sunday
A5 We Got Each Other
B1 And The Melody Still Lingers On (Night In Tunisia)
B2 Night Moods
B3 Heed The Warning
B4 Father He Said
B5 Fate
B6 I Know You, I Live You (Reprise)

A1からいきなりビートルズのカバー。それも何とも分厚いファンク・バージョンでのアレンジに驚くばかりです。キレキレのホーンが堪りません。


そしてタイトル曲A2。こちらもカバー。AORなミュージシャンとして有名なネッド・ドヒニー。オリジナルはまったりとした気怠い雰囲気なのに、こちらも一転バリバリのファンク・バージョンに変身!。プロデューサーのアリフ氏のアレンジに脱帽です。


ようやくチャカのオリジナルA3。これまたチャカ独特のハイトーン・ボイスとシーウィンド・ホーンとの掛け合いが凄すぎて、上がりっぱなしのナイスな作品です。


一転ほのぼのテイストなポップスA4でようやくひと段落。かと思いきや、ここでもファンキーなチャカのボーカルが楽しめます。


そしてA面ラストA5もタイトなリズムで聴き手をグイグイと煽ります。美しいBメロへの展開のコントラストが見事!もうLP片面だけでお腹一杯です。


B5リチャード・ティーによるクラヴィネットとハイラム・ブロックのギター・ソロが聴き所。AORファンにはお馴染みのThe Dukesの二人の作品ですが、このコメントにどれだけの方が反応していただけるでしょうか(汗)。


チャカの他のアルバムも追って紹介したいと思っています。ともかく暑い夏にはこうした元気をもらえる曲を聴いて乗り切りましょうということで。


R&B / ソウル系の記事をこちらにまとめています。宜しければお立ち寄りください。



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