★”Cyndi Lauper / True Colors” (1986)
【SONGS】1986 私のnoteでは1970〜80年代の思い出の曲を中心に紹介していますが、年代問わずに出会った魅力的な曲についてノンジャンルで記事にしたいと思います。
US出身やんちゃな姉さんwシンディ・ローパーの1986年にリースしたセカンド・アルバム『トゥルー・カラーズ』からシングル・カットされたタイトル曲です。
リアルタイムでは私はこのアルバムからのヒット曲でハードなファンク・ナンバー「Change of Heart」がお気に入りでした(印象的なギターカッティングはファンク・バンドChicのナイル・ロジャース!!)。ところが歳をとるにつれてwこの曲の魅力にハマっていきます。
ソングライターはビリー・スタインバーグとトム・ケリー。このコンビは1984年のマドンナの大ヒットデビュー作の「ライク・ア・ヴァージン」や1987年のHeartの名バラード「アローン」、1989年のバングルスの「Eternal Flame」、ホイットニー・ヒューストンの1987年のヒット・チューン「So Emotion」など硬軟自在のエモーショナルな作品を手がけています。またトムはシンガーとしても活躍していて、AORな作品には数多く参加しています。TOTOのアルバムやツアー・メンバーとして名前を見ていてた方も多いのではないかと思います。
そんな「トゥルー・カラーズ」ですが、静かで深く示唆に富んだ内容で、シンディの本当の魅力はこうしたバラードにあるような気がします。
この曲はUSチャートで2週連続で1位を獲得、最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞の候補作品となりました。
「人に溢れる世の中で、全てを見失ってしまいそうになる」「でも私にはあなたの本当の姿が見えている…そしてそれが私があなたを愛する理由なの」「怖がらなくていいのよ。あなたの本当の姿は美しい、まるで虹のように」と、見かけはともかくお姉様の慈愛に満ちた優しい内容でした。
1998年にはフィル・コリンズがベスト盤でカバーしています。
このカバーもUSチャートで2位を獲得、UKシングル・チャートでは26位となっています。
最後の歌詞「Like a rainbow」は色々な意味を含む表現です。この曲が中学校の音楽の教科書に載っているとの記事を見かけましたが、この「rainbow」の意味するもの、大切だとは理解しますが、果たして義務教育で扱うものなのかということは個人的に疑問には思います。
どんな解釈があろうと、この曲は名曲だなと思います。