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“The Crusaders / Scratch” (1975)

[ FUSION DISC GUIDE ] 新装版発行で差し替えられた幻のアルバム評です。
詳しくはこちらでお話ししています。

収録曲
M1 Scratch
M2 Eleanor Rigby
M3 Hard Times
M4 So Far Away
M5 Way Back Home

自分達の目指す音楽はジャズという言葉では語り切れないと、バンド名から「ジャズ」を取り去ったクルセイダースの4作目は、ロサンゼルスのクラブ”ロキシー”でのライブ盤。彼らのファンキーでソウルフルなサウンドと、観客との熱いコミュニケーションによりさらに深化していくグルーブ…そんな一体感溢れる彼らのステージの模様が再現されている。オリジナル曲はもちろんのこと、ビートルズの名曲M2も彼らの手にかかるとここまでジャージーで覆域たっぷりの曲に変貌する。
またキャロル・キングで有名なM4では、W.ヘンダーソンの痺れるような超ロングトーンとサポートメンバーのR.カールトンによる歓喜のギターソロがフューチャーされ場内の練り上りは最高潮に。さらに観客との絶妙なやりとりの中で進められるメンバー紹介は世界1の格好良さ!。ソウル、ロック、ジャズといった既成のジャンルに拘らず、リスナーとの未コミュニケーションを大切にする彼ら独自のスタイルが十分楽しめる名盤だ。

引用 : THE DIG presents DISC GUIDE SERIES 01 FUSION 2000年8月発行 初版 P23

ガイド本では書き足りなかったことなどをこちらで記事にしています。宜しければどうぞご覧ください。


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