【名盤伝説】”Fame / Original Sound Track”
MASTER PIECE 1980年MGM製作のUS映画『フェーム』のオリジナル・サウンド・トラックです。
映画はNYに実在する舞台美術学校を舞台に、スターを目指す若者達の学園青春物語。演劇、音楽、ダンスのそれぞれの学科での授業風景や学生達の交流や恋愛、エンタメ界の闇に翻弄される様などを描いていました。
主役のミュージカル・スターを夢見る生徒役はアイリーン・キャラ。もちろん演技だけでなく主題歌含めてサウンド・トラックでも独特のハスキーで情感のこもった熱唱を随所で聞かせてくれています。
ラストの卒業公演の様子では、彼らの喜び悲しみ織り混ざった精一杯のパフォーマンスが涙を誘います・・・って、あらすじについては完全に記憶に頼って記事を書いているので、私の創作も混ざっているかもしれません(苦笑)。
タイトル曲のA1。シングル・カットされてスマッシュ・ヒットしていたように思います。コーラスにはルーサー・ヴァンドロスも参加していて、ドラムはヨギ・ホートンでした。
主人公のココ(アイリーン・キャラ)が想いを寄せる同じ学校の彼への思いをこめてピアノの弾き語りをする作品の名場面の一つでの曲B2。動画を見ていたら泣けてきました^^;;。
どのシーンで流れていたか全く覚えていませんが(汗)、テンポの良いファンク・ナンバーB1。ギターはスティーヴ・カーン、ベースのニール・ジェイソンはナラダ・マイケル・ウォルデンやハーヴィー・メイソンのアルバムに参加している実力派。堅実で心地よいスラップを聞かせてくれています。
映画のラストの卒業公演のシーンで流れていたB5。私なんか皆んなのように歌えないと落ち込んでいた少女の堂々とした歌いっぷりからスタートするこのシーンでは劇場は涙に溢れていました。皆んながんばれ、夢は必ず叶うという希望を抱かせてくれる感動のフィナーレに相応しい曲です。
アイリーン・キャラはその後の『フラッシュダンス』で大ブレイクしますが、それ以前にも、こんな素晴らしい作品に出演していました。作品中での彼女のヌード・シーンは無くてもストーリーは繋がるかなと感じましたけれど・・・。
そして時代は映画タイアップからのMTV全盛期へと移っていきます。