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【名盤伝説】”TOP GUN / Original Sound Track”

MASTER PIECE 1986年公開のUS映画『トップ・ガン』のサウンド・トラックです。

映画は当時24歳だったトム・クルーズ演じるUS海軍のF-14の天才パイロットの挫折と葛藤、成長の物語です。

見どころは何と言っても戦闘機による空中戦のシーン。海軍の協力のもとで現役の戦闘機を実際に飛行させたり、実物のコックピットを用いた撮影などで、そのリアリティは評判になりました。映画は同年の全米興行収入1位を記録し、主役のトムの出世作となります。

そんな作品を彩るサンウド・トラックも大評判、USチャートで2回に渡って5週間連続1位を記録するなど、史上最も売れたサウンド・トラックとされています。

収録曲
M1 Danger Zone / Kenny Loggins
M2 Mighty Wings / Cheap Trick
M3 Playing With The Boys / Kenny Loggins
M4 Lead Me On / Teena Marie
M5 Take My Breath Away (Love Theme From "Top Gun") / Berlin
M6 Hot Summer Nights / Miami Sound Machine
M7 Heaven In Your Eyes / Loverboy
M8 Through The Fire / Larry Greene
M9 Destination Unknown / Marietta
M10 Top Gun Anthem / Harold Faltermeyer & Steve Stevens

何といってもタイトル曲のM1。「フットルース」に続いてケニー・ロギンスジョルジオ・モルダーによるハードなロック・チューン。途中のギター・ソロはいかにものTOTOステイーヴ・ルカサー節が炸裂しています。

TOTO自体はこのサントラ盤に絡んでいません。実は元々この曲はTOTOが演奏するはずだったようです。契約が法廷闘争にまで拗れ結局起用に至りませんでした。さらにはカナダのロック・スターのブライアン・アダムスにも声がかかりますが、こちらも映画作品での使用に難色を示したとのこと。さににはREOスピード・ワゴンにも拒否され、自身の作品が使用できないならとコリー・ハートにも断られる始末・・・結局、フットルースで実績のあるケニー・ロギンスにお鉢が回ってきたという経緯のようです。映画も含めて大ヒットした作品ではありますが、単にお金だけではない大人の事情もあるのですね。


ユニークな衣装とストレートなロック・チューンで人気だったチープ・トリックによる、こちらもハードなロック・ナンバーM2。いかにも戦闘シーンのBGMに相応しいドラマチックな展開で格好良いです。


モルダー人脈のベルリンによるラヴ・バラードM3。劇中でもスゥイートなシーンで流れてましたね。この曲はカデミー賞の最優秀オリジナルソングとゴールデングローブ賞の最優秀オリジナルソングの両方を受賞しています。


モルダーに見出されたドイツの映画音楽作曲家のハロルド・フォルターメイヤーによるM10。荘厳な曲調は実に感動的です。彼の代表作となりました。


サウンド・トラックとして収録されている曲以外では、ジューダス・プリーストABCなども候補として上がっていたとのことです。いずれも契約上もしくは作品の編集の段階でカットされて収録されていないとのことです。様々な事情が見え隠れする作品だったということですね。


そして映画は2022年に続編が公開されます。主役は同じく還暦を迎えたトム・クルーズ(撮影は2018年から行われていて、彼もまだ50代でした)。作品は公開3日間で北米累計で160億円超えの大ヒットとなりました。当然のように前作のオマージュに溢れていました。さらに戦闘シーンの迫力はさすがVFX全盛のこの時代ですから、迫力は比較になりません。ストーリー展開は評価が分かれますが、まさかの続編公開には驚かされました。

サウンド・トラックは前作でも作品を提供していたハロルドが中心となり、何とレデイー・ガガがほぼ全面クレジットされていますが、ロック・オペラのような設えにはなっていません・・・ま、そんな時代じゃないということですかね。

サウンド・トラックへの有名ミュージシャンの起用の流れはまだまだ続きます。



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