【名盤伝説】”David Sanborn / As We Speak”
お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。惜しくも今年5月に他界したデヴィッド・サンボーン。彼の代表作は『Voyeur (邦題: 夢魔)』(1980)だと個人的には思っています。
ではその次は何を聞くのか・・・続く81年作『As We Speak (邦題: ささやくシルエット)』を推します。
前作から引き続き、ベースはマーカス・ミラーが全面参加。心地よいスラップ・ベースが随所で楽しめます。ドラムは名手オマー・ハキム。ギターとボーカルには「マニアック」の大ヒットで有名になったマイケル・センベロが参加。マイケルは実は多彩なマルチ・プレイヤーで、ミュージシャンズ・ミュージシャン・・・ミュージシャン仲間に愛される名プレイヤーです。バック・ボーカルにはマイケルの妹クルーズが参加しています。
アルバムはビルボードのジャズ・チャートでは1位になっています。
オープニングを飾るM1。いきなりオマーとマーカスの強力リズム隊のタイトなリズム全開!。途中の印象的なクラヴィネット・ソロはジョージ・デュークが熱演。ギターにはバジー・フェイトンが参加しています。
タイトル曲のM6。前作のイメージを想起させる曲調はミドル・テンポの優しい曲です。透明感のあるストリングス・アレンジが秀逸です。
アルバムラストを飾るバラードM9。マイケルの絶品ボイスが堪能できます。歌、上手だなぁ♪と素直に思います。泣きのサックスに絡むマーカスのグリスが良いです。
前作のインパクトから、このアルバムはリリースとともに入手して、本当によく聞きまくりました。そしてマイケル・センベロの再評価など思い出の多いアルバムです。マジお薦めです。