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【名盤伝説】“Tom Scott / Street Beat” 全盛期のアグレッシヴなプレイを堪能できる東西連合フュージョン・アルバム。

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。LA出身のSAXブレイヤートム・スコットの9作目のソロアルバム『ストリート・ビート』(1979)です。

参加ミュージシャン
Tom Scott – Tenor Saxophone, Alto Saxophone, Sopranino Saxophone,  
      Lyricon, Synthesizer [Arp Quadra], Percussion
Backing Vocals – Clydene Jackson, Morgan Ames, Myrna Matthews, Stephanie Spruill
Bass – Neil Stubenhaus
Drums – Jeff Porcaro
Drums – Ron Aston
Guitar – Carlos Rios
Guitae – Buzzy Feiton
Keyboards – Jerry Peters
Keyboard – Don Grusin
Percussion, Electronic Drums [Syndrums] – Ralph MacDonald
Tenor Saxophone, Baritone Saxophone – Jim Horn
Trombone, Bass Trombone – Slyde Hyde
Trumpet – Chuck Findley

ロック・スピリットに溢れたアグレッシヴなフュージョンアルバムという感じでしょうか。このアルバムのトムのアルトの攻めの方は半端ないです。片や、柔らかな音色でムーディに奏でるリリコンとの対比。バラエティ豊な曲が続きます。そのバックを支える実力派セッション・プレイヤー達とのアンサンブルが全編にわたって楽しめます。

特に注目は、ほぼ全面参加のドラムのジェフ・ポーカロの存在。既にTOTOとしてデビューしていましたが、超人気のセッション・ドラマーだけあってバンドの活動だけでは世間は許してくれません。アルバム全体のグルーヴを支えているのはジェフのプレイにあるといえます。

収録曲
M1 Street Beat
M2 Greed
M3 Come Closer, Baby
M4 Heading Home
M5 Car Wars
M6 We Can Fly
M7 Give Me Your Love
M8 The Shakedown

こちらの公式サイトで全曲試聴できます。


タイトル曲M1のめちゃ貴重な動画がありました。収録日は不明ですが、アルバムリリース当時のものと思われます。メンバーが凄いです。若き日のデヴィッド・コズとトムの共演。ギターはエリック・ゲイル、ドラムはラーセン・フェイトン・バンドに参加していたアート・ロドリゲス…まさに東西連合です。

そしてアルバムのラストを飾るM8。トムのサックスよりも個性派リズム隊のぶつかり合いを堪能しましょう。カルロス・リオスのギターソロも官能的で素晴らしいです。


曲調によって東西ミュージシャンのそれぞれの良さが生きています。このアルバムの後に、NY老舗ライブハウスでのギグを収めた、これまた名盤『Apple Juice』をリリースします。こうしたサウンドの柔軟性は、セッションマンとしても多くのミュージシャンに好まれるトムの良さだと思います。

彼は大柄ですが、物腰の柔らかい本当に良い人でした。そんな彼との思い出はこちらの記事で紹介していますので、どうぞご覧ください。

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