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お弁当の思い出 悔しいこともあった でもやっぱりいい思い出

何年か前のコマーシャルで、大人になった男女が手作りのお弁当を食べて、どれが家の人が作ったお弁当かを当てるというのがあった。
作ってもらわなくなって、もう何年も経っていて、最初はみんな首を傾げながら、「わかるかなあ。」なんて言っていたが、結局みんな見事に当てた。懐かしいのか涙ぐんでる人もいた。

私は子どもたちが成人してもお弁当を作っていた。
娘は大学時代は下宿だったが自分で作っていたようだ。
息子は幸か不幸か大学院までうちからすぐだったので、お弁当を持って行っていた。
ある女性が
「信じられない。大学生の男の子がお弁当だなんて。旦那もありえへんって言って呆れてたわあ。」
と言ったことがある。
ちょっと不愉快だった。
実は家庭の事情があったのは本当だ。でもその人の旦那さんは高校の教員。そういう事情を想像できない先生がいるんだとこっちも呆れた。
それでも、カッコ悪いのかなあと気になって、お弁当は嫌じゃないかと息子に聞いてみると
「助かるよ。バイト代が他で使えるから。」
と言ってくれた。

息子と入れ替わりで就職を期に家に戻ってきた娘も、お金は自分のことで使いたいから作ってくれと言ってきた。
今までとなんら変わらないので、もちろんオッケー。

そして2人とも離れたので子どもたちのお弁当作りは卒業した。

うちの子どもたちは確実に私のお弁当を当てると思う。
だって見た目も味も手抜きで、逆に個性的だったからだ。
そしてあれを入れるとすぐわかるだろうなっていうのがいくつかある。

今も夫と私のお弁当にその「あれ」が入っているのを見ると、きっとあの子たちも笑うだろうな。

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