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みんな笑ってる

断捨離をしているという叔父から送られてきた写真のデータを見た。
私の祖父母の若い頃のものからスタートしていた。
簡単な説明も入れてある。

あ、おじいちゃんだ!
若い顔もやっぱり祖父だとわかる。
え⁈
最初の妻、○○さん⁈

そうやったんや。おじいちゃん、再婚なんや。知らんかった〜。

あ、これはおばあちゃんだ。かわいい顔してる。

母と叔父や!わかっ!叔父はまだ中学生かな。

うわー、父や。カッコつけてる。教科書に出てくる作家の写真みたいや。ここで出てきたということは母と結婚したんやな。

少しして、姉が出てきた。
まるでサザエさんの妹のワカメちゃん!髪型が全く同じやん。

そして私が登場。
目が大きくて白目と黒目がはっきりし過ぎている。モノクロだからか…。

この頃は私たちのことを見てみんな笑っている。楽しそうだ。

何枚か見ていると、母が出てこなくなった。みんなの顔が沈んだ。
それでも7回忌の法事の写真では、みんなの顔が少し明るくなっていた。

そして私と姉の結婚や出産で、また笑顔が増えてくる。

写真の母はよく笑っている。
母の笑顔を忘れていた。
私が15の時に亡くなったのと、病気がちだったのでその頃の笑顔をあまり覚えていなかった。

写真を見ていて気づいたのだが、小さな子どもがいる時期の写真はみんな笑っている。
私と姉が小さい時は、父母と祖父母が、そして私と姉それぞれの子どもが小さい時は、私たちと父が笑っている。

先週、孫の水遊びに付き添っていた時に撮ってもらった写真では、やっぱり私が笑っている。

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