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夫の得意技 梅雨明け宣言
先日、私のなんの得にもならない術を書いたが今回は、夫の話。
これまた何の得にもならない。
梅雨明け宣言ができる。
単に蝉が鳴いたら梅雨明け。しかも夫の耳に蝉の鳴き声が届いてからだ。
私が昼間に聞いた、とかではない。
夫本人が聞いてからだ。
どれくらいの蝉が鳴いたら宣言するのかも不明だが、毎年
「蝉鳴いてるなあ。もう梅雨明けたでえ。」
と言う。
どれだけ気象庁が言い渋っていても、夫は早くからキッパリ宣言している。
ずいぶん前に
「なんでそんなに断言できるん?」 と聞いてみた。
すると
「だって蝉鳴いてるやん。」
どうも説得力がない。
ところがその後、気象庁が日にちを遡って○日頃開けたもよう、となる。
その日にちがたいてい夫が私に宣言したあたり。
理由に説得力はないのだが最近は笑いながらも信用している。
本人はいたって真面目に宣言しているし。
今年はこっちから聞いてみた。
「梅雨明けた?」
「うん、僕はもう開けたと思うな。」
と、非常に真面目な顔で答えてきた。
私が面白がっているのを知らないようだ。