探り探りApple社製品について
昨日はLinuxについてお話ししましたので、今回はApple社製品についてお話ししようと思います。
正直なことを申し上げて私はApple社製品についてそれほど詳しくありません。ですので、探り探りになりますがお話を申し上げていこうと思います。
クリエイター必須ツールのApple社製品
昔から、Macはクリエイターの皆様に愛され続けてきました。現在予約注文受付中の最新iMacのお値段は、32GBメモリと2TBストレージの最上位モデルで294,800円ということで、イメージよりは安いなというのが正直な感想です。しかし、同じ金額をWindowsマシンに突っ込んだら、まあ何を目的にするかによって違ってくるとは思うんですが、メモリもストレージももっと積めそうな気がします。
私がIT業界に飛び込んで間もないころ、同じところで働いていた先輩が「Winは色が汚い」と顔を歪めて言っていたのがなんだかすごく印象に残っています。彼女が言おうとしていたか、その真意を詳しく聞いたわけではないのですが、よく言われていることをお話しします。
グラフィックについて
Macは初期からGuiで操作するPCであって「絵」としてすべてが表現され、それゆえにグラフィックを作成したり編集したりするのに非常に便利でした。おそらく当時からフルカラーが表示できたような気がします。一方で、当時はWindowsは95で、標準では256色しか表示できませんでした。
Windows95というのは事実上DOSの後継OSでした。DOSというのはもっぱらの用途はビジネス用のソフトを走らせるためのOSだったと言ってもいいと思います。まあ、代表的にはMS-Officeとかですね。例えばワープロソフトを使っていて、強調したい部分の色を変えるのに、微妙な色合いの違いとか必要ないじゃないですか。だからグラフィックに関してはかなり劣っていたんですね。
そんな劣っているグラフィックでもなんとか微妙な色合いを表現するべくMicrosoftが取った手段が、基本16色だけは固定で、他240色は現在アクティブなウィンドウに最適化して変化させることにしたんです。その結果、アクティブではないウィンドウでは色化けが生じ、気持ち悪い色となりました。
これじゃまあ、映像を扱いたい人はMac一択になりますよねえ…。
サウンドについて
私が高校生のころですから…ザックリ1990年ごろってことになるでしょうか、なぜかシンセサイザー奏者に憧れまして、当時発売されていた「キーボードマガジン」という雑誌を購読していました。
シンセサイザーを鳴らすには、リアルタイムで弾くだけではなく、要は楽譜を機械に打ち込んで順番に鳴らすっていう方法で演奏することもあります。この打ち込んで鳴らす機械のことをシーケンサーというのですが、その当時で既に独立した機械としてのシーケンサーを使っているミュージシャンはほとんどいなかったと思いますね。Macにソフトをインストールして使っていたんでしょう。
文章を書く場合について
特段Macだから有利、ということではないのですが、画面がきれいなのでストレスが少ないのと、画像を入れたい場合には上記のとおりグラフィックがきれいなので作業は捗るのだと思います。
というわけでクリエイターの皆様にはMacは非常に適していると言えると思うのですが、そうなるといままで作った作品を失わないためにバックアップは非常に重要となるでしょう。それのみならず、素材や最終的な作品を作るまでに作らなければならなかった中間生成物も保存しておけるものなら保存しておきたいでしょう。
Macにおけるバックアップ
以前にも申し上げましたがいくつかのツールやサービスがあります。
Time Machine
Apple社が提供する標準的なバックアップツールです。外付けHDDやネットワークストレージに、Mac内のデータを自動的にバックアップするものです。ファイル単位だけでなく、システム全体の過去の状態も保存するため、復元が簡単です。暗号化も非常に簡単で、初級者ユーザーにも比較的使いやすくなっています。
iCloud
Appleのクラウドサービスです。写真や書類、メールなど、個別のデータのバックアップに適しています。複数のApple社製品を連携させて使うという使い方も非常に容易です。ただし、やはりストレージ容量は限られるので、あくまでもクリエイティブな人々の最終的な「作品」を置いておけるにとどまると思います。追加支払いでいくらか余裕は出るでしょうが、システムそのものを置くのに適しているとは思えません。
外付けHDD or SSDへの手動バックアップ
Finderというソフトがデフォルトで入っています。必要なファイルを外付けドライブにコピーするのに便利です。あくまでも特定のファイルだけをバックアップするのに便利ですね。ただし自動化はされていないので、こまめな手動バックアップが必要です。
サードパーティ製のバックアップソフト
これが意外にも何種類かあるんですね。ステマだと思われたらいやなので具体的な名前は挙げませんが「Mac用バックアップソフト」的な言葉で検索してみて下さい。
こんなところですが、必要なバックアップ戦略は前回のLinuxと同じようなものだと思いますので、これを念頭に置いた上で最良のバックアップソフトを選んでいただければ良いでしょう。
iPhoneにおけるバックアップ
iPhoneというのは、私は使ったことがありませんし今後も使うことはないと思うんですね。モロにAndroidなAQUOS PHONEを長年使っていて、2~3回電池の寿命で交換をお願いしたと思うんですが、それを繰り返して、とうとう代替として出せる同型機がなくなり「この中から選んで下さい」と言って提示されたXPERIAをいま使っています。型落ち機のOSだけアップデートしたものに過ぎないんですが、それでも「便利だなあ」とか思いながら使っています。京都駅近辺を中心にたくさん集まっている外国人観光客の皆様で、iPhoneを使っている人は個人的には見たことありませんねえ。
で、いま値段を調べてみたらiPhoneの値段を調べてみたら、最新の最上位機種であるiPhone 16 Proで159,800円…正直お高いですねえ。
そんなiPhoneのバックアップについて見てみましょう。
iCloud
これは既にご説明済ですので省きます。
コンピュータ
iTunesやFinderといったツールが使えます。Macに接続して使えることはもちろんですが、Windowsにも対応してくれてます。ありがたい。iCloudよりも細かい設定が可能で、特定のデータだけのバックアップ、というようなことも容易です。
というようなところがMacやiPhoneのバックアップ機能なのですが、日常のこまめな手動バックアップにはiCloud、より細かいバックアップにはコンピュータへのバックアップを行って、データの整理を同時に行う、というのが一番適しているように思います。ストレージの容量を考えてもコンピュータへのバックアップが、バックアップ戦略がフルに発揮できて望ましいように思います。
まあこんなところなんですが、やっぱりどう頑張ってもMacもiPhoneも、システムそのものをごっそりバックアップして、ダメになったらバックアップからリストアという方法ももちろん使えますがバックアップをそのまま現在のストレージとリプレースするという方法が採れるWindowsとはだいぶ勝手が違いますね。
やはりApple社製品はMacにせよiPhoneにせよ「1台の機械」として扱う人が多いということでしょうね。まあAndroidも分解して好きなようにカスタマイズしている人はほとんど見かけませんが、ベルトにマウスパッドをぶら下げて、Androidに有線マウス接続して使っている人を見たことはありますが。
そうなりますと、弊社的にはご提供が可能なバックアップ戦略はWindowsに比べるとやはりバリエーションが限られるものとお考え下さい。
小括
というわけで、Apple社製品はそれぞれ「1台の機械」としての扱いであって、カスタマイズの不便さはやっぱり我慢しつつ使うことにはなるのでしょうね。
Windowsは、ある種のユーザーは自作するようになります。そのうちだんだんと変化球的な構成にすることに快感を覚えるようになり、その中には変化球を超えて「魔球」レベルにまで至ります。
具体的にこうやって機能の詳細な比較をしてみますと、MacとWindowsの性質の違いが明らかになってくると思います。
そうしますと、やはりWindows11は、コンセプト的に間違った方向に進んでしまったかなあと思います。
WindowsはMacに憧れて、それに似るように進歩してきていまに至るのはWindowsに詳しい人ならご存じかと思いますが、その気持ちはよくわかるという感じですね。
では今日はこのあたりで失礼します。
目次
クラウドストレージが持つ特有のリスク
クラウドストレージが持つ特有の脆弱性
クラウドストレージと遠隔地バックアップの相互補完性
クラウドストレージのデータ消失に関する責任の所在
ディザスタリカバリ手順をあらかじめ決めておくべき理由
Windowsからの乗り換え先になるか? Linux MintとChrome OS Flex
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