ショパン9月号の見本が今週ようやく届きました。テーマは、アメリカ合衆国の教本🇺🇸 3 丸山京子 2022年8月26日 13:46 いつも読んでくださり、ありがとうございます。連載9回目でようやく辿り着いたアメリカ合衆国。今月号では、米国で1936年に書かれ、最も早く日本に紹介された米国の教本、トンプソンを取り上げています。きっとピアノ指導者の多くの皆様がご存じですね。私の教本研究の長い旅路は、実は米国から始まりました。米国の教本を色々見ていると、まだ、20代だった頃に、初めて参加したコロンビア大学の短期スクールで学んだ時のexciting な記憶が蘇ってきます。今回は、日本では2008年に翻訳出版された「はじめてのピアノ教本」をクローズアップ。原著は私がまだ生まれていない(笑)1955年に書かれました。赤い本と同様に丁寧な説明が多くつけられているのが特徴です。楽譜の導入は大譜表でミドルC position から上下に音域を少しずつ広げていく手法。右手、左手と片手ずつ交互に弾く学習からスタートします。この手法は、現代の幼児向け教本では一般的ですが、当時としては画期的だったはず。理解をチェックするためのワークシートページもあり、オールインワン的な発想で構成されています。この写真は、トンプソン大人向け教本の原著。1943年出版です。この時代から、子供向けと大人向けに分けて教本が書かれていたのには驚き。写真による手の使い方の解説が随所に掲載されています。内容は、時代の変遷を感じさせないシンプルさと丁寧さが特徴です。これが、長く愛用される理由なのでしょう。連載は残すところ、3回。取り上げたかった全ての教本に焦点を当てることができず。。限られた文字数でまとめることに、四苦八苦しながら今月号まで来ました。ようやくアメリカの教本に辿り着き、教本の勉強に興味を持ったきっかけを懐かしく思い出しています。当時のコロンビア大学の授業と、そこで出会った先生や仲間の方達から頂いた沢山の刺激は、年月を経ても、私の好奇心と探究心を鼓舞してくれます。まだ20代の私。コロンビア大学、teachers college のDormitory にて初めてのニューヨークはまだとても危険な街でした。見るもの聞くもの、全てが驚きと感動の連続。Dormitory の各部屋とキッチンは広くて綺麗。授業の中で、一番Excitingだったのは、実はJazzの授業でした。何と大きなコーラの缶を片手に入ってらしたBert Konowitz先生のJ.S.Bach 平均律の演奏とその即興変奏で授業が始まったのです。今回はちょっと懐かしい思い出で締めくくり。最後まで読んでくださりありがとうございます。まだまだ暑い日々、皆様どうぞお元気でお過ごしくださいませ。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #写真 #アメリカ #ピアノ #ニューヨーク #ピアノ教室 #教本 #ピアノ教育 #ピアノ教育者 3