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ショパン9月号の見本が今週ようやく届きました。テーマは、アメリカ合衆国の教本🇺🇸
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連載9回目でようやく辿り着いたアメリカ合衆国。
今月号では、米国で1936年に書かれ、最も早く日本に紹介された米国の教本、トンプソンを取り上げています。きっとピアノ指導者の多くの皆様がご存じですね。
私の教本研究の長い旅路は、実は米国から始まりました。米国の教本を色々見ていると、まだ、20代だった頃に、初めて参加したコロンビア大学の短期スクールで学んだ時のexciting な記憶が蘇ってきます。
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原著は私がまだ生まれていない(笑)1955年に書かれました。
赤い本と同様に丁寧な説明が多くつけられているのが特徴です。
楽譜の導入は大譜表でミドルC position から上下に音域を少しずつ広げていく手法。
右手、左手と片手ずつ交互に弾く学習からスタートします。
この手法は、現代の幼児向け教本では一般的ですが、当時としては画期的だったはず。
理解をチェックするためのワークシートページもあり、オールインワン的な発想で構成されています。
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この時代から、子供向けと大人向けに分けて教本が書かれていたのには驚き。
写真による手の使い方の解説が随所に掲載されています。
内容は、時代の変遷を感じさせないシンプルさと丁寧さが特徴です。
これが、長く愛用される理由なのでしょう。
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取り上げたかった全ての教本に焦点を当てることができず。。
限られた文字数でまとめることに、四苦八苦しながら今月号まで来ました。
ようやくアメリカの教本に辿り着き、教本の勉強に興味を持ったきっかけを懐かしく思い出しています。
当時のコロンビア大学の授業と、そこで出会った先生や仲間の方達から
頂いた沢山の刺激は、年月を経ても、私の好奇心と探究心を鼓舞してくれます。
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初めてのニューヨークはまだとても危険な街でした。
見るもの聞くもの、全てが驚きと感動の連続。
Dormitory の各部屋とキッチンは広くて綺麗。
授業の中で、一番Excitingだったのは、実はJazzの授業でした。
何と大きなコーラの缶を片手に入ってらしたBert Konowitz先生の
J.S.Bach 平均律の演奏とその即興変奏で授業が始まったのです。
今回はちょっと懐かしい思い出で締めくくり。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
まだまだ暑い日々、皆様どうぞお元気でお過ごしくださいませ。