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「先回り笑い」をいよいよ辞めなければいけなくなった
先回り笑いをしてしまう悪癖を切実にやめたい。ろくなことがない。女の子がそれでね、と言うなり私がふふっと笑い「しまった」と思う。その女の子が友人と2人で泥湯に行った話をし始めた瞬間、泥湯があまりに臭くてというオチになると分かり思わず笑ってしまった。
分かったことにではなくて、ベタだけどやっぱりオチは面白いなぁと普通に楽しくて笑みが漏れてしまった。でも相手の話を遮るのは良くない。相手にも「?」みたいな間を作らせてしまうしなんとかこの癖を解消したい。数人で話している時に会話の始めで私一人ふふっとなるのもなんか色々まずい。
恋人のような親密な相手だと特に出てしまう。ひどいときには恋人が何かを話し出すために息を吸った瞬間に、次何を言ってどんなオチか分かり(オチが面白くて)ふふっと笑ってしまう。
「なんとなくわかる」としか形容できないのだけれど、強いて言うなら特に親しい相手だと日々話す内容の傾向や相手の癖とかを無意識に感じ取っているから、ちょっとした間や強弱で結論にたどり着くのだろう。
でもここで、とんでもなく重大な問題が発生する。一つは、ふふっと笑ううち4回に1回は間違えること。落ちまでわかって笑ったつもりが、落ちが違ってあわわとなるのが1/4の確率である。
もう一つは、あれ、この人かしこい人?と勘違いされるケースが稀にあることだ。特にまだそれほど親しくない相手に誤解されるようですごく困る。カフェでかしこいと思われ店を出て普通に道に迷ったり、じゃあこの知的な話題付いてこれるでしょうと差し出されたテーマに全く付いていけずがっかりされる。つらい。
先回り笑いにはメリットが何もない。だからやめたい。でも出てしまう。もはや生理現象なのだ。
ーー最近、随分と昔から友達をやっている女友達にそのことを相談すると、あおくんあれもあるよね、と言われた。「あとは映画とかを観てる時にこのキャラクター今から洒落た台詞を言いそうだぞって間際に『ハーン!』て言って笑うよね」
ハーン? あんまり自覚してなかったけど確かに言っている気がする。思わず「ハーン!」と感嘆符がそこそこの声量で出てる気がする。それはふふっより相当気色悪い。詰んだ。これはただの衝動性の問題なのか?
ーー賢い方々よ、あなた達は先回り笑いをどう制御しているのですか。 誰か答えを教えておくれ。