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発酵クッキーポリポリの素性

梅雨ですねえ。
鍬江沢、毎日湿度が90%前後です。
裸足で歩くと床がペタペタします。
ここに越してきた時に、そこら中に木炭が置いてあったのはそういうことか〜と納得です。
集落を下って、大通りから集落を見ると、割といつも雲の中です。
そんなに標高が高いわけではないのだけど、雲が降りてきやすいようです。
でも全然暑くないのでどちらかといえば快適です。

さて、先週、先々週と、イベントに沢山足を運んでいただいてありがとうございました。
反省点は色々とありつつも、勉強になることばかりでした。
全日概ね完売。中でも発酵クッキーの人気さは群を抜くものがありました。

ですので今日は少しこのクッキーのお話をば。
去年のラベンダーフェスは会場であるつどい場あらほの窯をお借りしてパンを焼きました。
窯が小さいのもあって、パンの数が作れないので、
ほんの気持ちのつもりで捨て窯(パンを焼いた後の熱)でクッキーを焼きました。
丁度つどい場あらほの管理者である酒井さんから蜂蜜をいただいていたのでその蜂蜜とパンの残り種を全粒粉に練り込んで。
クッキー生地を2日冷蔵庫で寝かせて、窯で焼くと歯ごたえのあるクッキーに仕上がったので名前は「ポリポリ」に。
当時は幅1cm、長さ10cmくらいの長方形でした。

イベント当日、このポリポリを気に入って食べてくれる子がいて、
その日のうちに何度も何度も買いに来てくれたんです。
本当に美味しい!と。
今年もその子が来てくれるかは分からないけど、来てくれた時にポリポリがないとガッカリさせてしまうかな〜なんて思って、
今年も作るか〜となった時になんと、レシピがない。
んんん???!どこを探してもない。
はー!やったなあ!過去の私!やったなあ!いつものやつ!
えええ?嘘でしょぉぉぉ〜、よくやるんだよなあ!ほんとにぃ!
と思うならちゃんと記録すればいいんですけどね、出来ないんだよねえ。
1から開発です。今から・・、イベントまで3週間切っていますけどね!
そこから、記憶を頼りに試作試作試作。
やれどもやれどもたどり着かない。
レシピが違うのか、はたまたもう元のレシピは一旦白紙にして作りなすか・・
なんて試行錯誤を経て、これだ〜〜〜となったものが出来たのは、イベントの2日前。冷や汗。本当に冷や汗。
いやもう、最後の頼みが叶ってよかったです。本当に。
実を言うと以前のレシピ(記憶のみ)は殆ど残っていないのだけど、味(これも記憶のみ)はだいぶ近い。

夫氏に試食してもらったら、これはうまいねえ、と。
おおおお、よかったあ〜
※私は夫氏の舌を何よりも信頼している
ライ麦増やしたら我が家の味になりそうだね、とのことだったので
最後の最後の試作で、ライ麦を増やして米油を少し減らしたら
普通のサブレになっちまいましてこれまた大焦り。
米油の量はそのままに、ライ麦の配合を変えたら、こりゃもう、たまらない旨さになったわけです。
最終的には、南部小麦全粒粉(粗挽き、中粗挽き)、有機ライ麦、自家製発酵種、水、米油、砂糖、笹川流れの玉藻塩で構成されました。
東京のパン屋塩見さんの「KATAIビスケット」を少し参考にさせてもらいました。あのKATAIを食べたときの美味しさ忘れられない〜
ずっと食べていたい味なんです。皆様東京に行った際は是非に。

それもあって成形は、少しでも手間を減らしたいのもあったので型抜きにしようかな〜って思っていたんですが、
この端っこのボリボリがうまいんじゃん〜
とのことで、1つ1つつぶす式が採用されたのでした。
ラベンダーフェスであまりにも人気で売り切れてしまって、
ひかりマルシェでは1日2倍量で焼くことに。
余りにもモタモタ作っている様子を見て見兼ねた夫氏、生地の分割と丸める作業を担当してくれました。ありがたや。
いつもより美味しい感じがしたよ〜。

結局、ポリポリ好きな彼女には会えなかったのだけど、
いつまた来てくれても、ちゃんとここにポリポリはありますよ。
彼女がいなかったら生まれなかったポリポリ。原動力をくれてありがとう〜

そんな発酵クッキーは、イベントか、店舗販売で食べられます。

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