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「伝わる」Webページは利用者目線の理解から生まれる

「伝わるWebページ」は利用者目線(利用者の視点、顧客視点)をもって作ること、デジタルを正しく使うことが重要です。

自治体のホームページは「伝える」ではなく「伝わる」ホームページでなければならない。情報発信を軽視することは現代においては死活問題になり、市民に対する情報発信はもはや市民の生命に関わるものであるという認識をもちなさい。という内容の情報研修がありました。

業務の中で自治体のホームページの記事を書く機会もあるのですが、これまでを思い返すと「伝わる」には無頓着で、たくさんのNGをしてきたことが判明し、身の引き締まる思いをしました。

こんにちは BOKUです。
今回のテーマは「利用者の目線」についてです。


ページに書かれた文章は「必ず読んでもらえるもの」ではない

『本や新聞、ネットでの記事の内容について、冒頭から一言一句すべて読んでいますか?』と聞かれて、「読んでいます!」と答えれる人はごくごく稀ではないでしょうか。

僕も、一言一句は読んでいません。タイトルを流し見て、気になるタイトルを見つけたらは次に見出しを読んで、その見出しの中でも、関心の高いものだけを選んで、基本的にざーっと読み飛ばし、気になるところだけをじっくり読むのは、よくある日常です。

そう。記事を書いている側は、ページに書かれた文章は「必ず読んでもらえるもの」と思いがちですが、実はほとんど読まれていないのが事実です。

そして利用者の目線に立つと、「大見出し」からの「小見出し」を正しく使うことが、利用者の欲しい情報の「見つけやすさ」や「分かりやすさ」に直結することが分かります。

利用者に必要な情報が届いてこそ「伝わる」です。

8割の人がスマホで調べ物をしているという事実

8割の人が調べものをする時にはパソコンではなくスマホを使っているという統計データがあります。
検索してたどり着いた記事が、読んでいると変なところにスペース(空白)や改行されていたり、PDFを開かなくてはいけなかったりしたらどんな気持ちになるでしょうか。
読まずに閉じる人も多いかもしれません。

『記事の構成やレイアウトはスマホの画面で、どのように表示されているかを意識していますか?』という講師の指摘に耳が痛くなりました。

自分の編集しているパソコン上ではキレイにレイアウトが整って見えていても、その記事を見る人は、当然違う端末で見ます。パソコンで見る人もいれば、スマホで見る人などそれぞれ画面サイズが違います。画面サイズが違うので、1行に表示される文字数も異なります。

たとえばどういった具体的なNGがあるかというと、

  • 文章の途中での改行するというNG

  • 「日時」を「日 時」のように単語の間にスペースを加える行政的な「横幅を揃える」あるあるの書き方はウェブの世界においてのNG。

  • 箇条書きリストや番号付きリストがツールで用意されているものものを使わずに、手打ちで書いてしまう。ウェブアクセシビリティの欠如。

僕の過去のnote記事にも、当てはまりました。ウェブアクセシビリティへの配慮ができていなかった部分について早急に見直していきます。

作った後で「すること」がある。それは検証分析

『利用者は、実際にどういう言葉を使って検索しそうでしょうか?』という講師の言葉に僕は俯いてしまいました。

「記事を校正し、上司の承認をもらえ記事を掲載した。これで一段落だ〜」ではない!
「伝える」Webページとしてはクリアしているかもしれないけれど、「伝わる」Webページには検証が必要ということ。

どんな人に見てほしいかを想像して、自分だったらこういう言葉を使って検索するだろうなという言葉で実際に検索してヒットするかどうかを検証する。
検索で表示されたタイトルや概要が、必要な情報が得られると見て分かるようになっているかを確かめる。

極論はページがあっても、そこにたどり着けなければ「ない」のと同じです。実際に必要な人に必要な情報が届いてこそ、「伝わる」Webページになります。

利用者目線で「見つけやすく、使いやすくすること」を考えるからこそ、伝わるに近づけることを学びました。

まとめ

良い研修の機会に恵まれていると、最近つくづく感じています。
これは、noteを書いてきたことで初心の一つの「社会に対するアンテナを高くしたい」の効果なのかもしれません。

以前よりもちょっとしたことでも刺激を受け、興味や関心が高まった気がしています。これからももっとアンテナを高くしていきたいです。

最後まで読んでくれてありがとうございます!
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