【新人職員さん向け】専門用語をわかりやすく説明するための練習法
お会いできて光栄です
けんです
障害のある人が通う生活介護事業所で働いています
突然ですが、私は
「専門用語をわかりやすく説明できる人になりたい」と思っています
できることなら、施設に通っている利用者さんから
「この人に聞いたら誰よりもわかりやすく教えてくれる」
と思ってもらいたいと考えています
サービスを利用するご本人さんやご家族さん、あるいは働き始めて間もない新人職員さんなど、できるだけ専門用語を避け、なおかつわかりやすく説明できたらどんなにいいか
…ですが、現実ってそんなに甘くないわけです
専門用語を使わずに話せば話すほど、相手だけでなく自分自身も混乱してしまって、結局何について説明していたか見失ってしまう
そんな経験はありませんか?
私は今でもそんなことだらけです
でも、この世界で10年ちょっと働いてきて少しだけコツをつかんできたんです
ということで今日は
専門用語を分かりやすく言い換えて説明するときのポイントと、私が実践している「専門用語をわかりやすく説明できるようになる方法」について書いていこうと思います
新人職員さんはもちろん
・障害者福祉の仕事をしていて、新人研修を担当することになった
・わかりやすく説明することに興味がある
という方にぜひ読んでいただきたいです
たちどころに効果が表れるものではありませんし、効果を保証するものでもありませんが、何かの参考になれば嬉しいです
1、「専門用語」の役割ってなに?
この世界で働いていると、当たり前のように使っている専門用語が沢山あります。 個別支援計画、支援手順書、ASD、QOL、ADL、エンパワメント、社会モデルと医療モデル…
そもそも専門用語とは
「ある集団の中で通用する言葉」
そして、専門用語を使う最大のメリットは
「共通の理解があれば簡潔に話が進められる」
という点に集約されます
介護記録を書くときや、ケース会議など「読み手や参加者によって受け取りかたが違うと困る状況」を避ける意味で、特に文章では限られたスペースに情報をまとめる必要があるため、専門用語は必要不可欠です
また、理学療法士を「PT」、作業療法士を「OT」と言ったりする略語も、専門用語と言えます
私の勤めている施設では、「今日はフリーです」は「今日は送迎車に乗る業務はありません」を指しています
「私の職場」という集団の中で通用する言葉なので、これも専門用語の部類になると考えています
しかし、いざ現場で働いていると
・職場という「ある集団」のなかで「通用するはずの言葉」が通用しない
・共通の理解がないから簡潔に話が進まない
といった状況になることがあるんです
ここで「だから専門用語は使わなくていい」とか
「専門用語が通じない相手が悪いんだ」
「あなたが覚えれば済む話です」
という極端な話になってしまうのは好ましくありません
2、私が意識している3つのこと
専門用語は便利で大切なものだということは大前提として
私は次の3点を意識して仕事をしています
①については「専門用語を覚えることが目的になっていないか」と考えても良いです
例えば、「ショートステイ」という言葉を覚えたとして、「短期入所っていう意味だけど、どういう仕組みで何ができるのかわかってないんだよね」という状態になっていないかということです
②は「はっきりとした対象を思い描けているか」と言い換えることができます
一例ですが、「強度行動障害」とは「自分や他の人を傷つけてしまったり、物を壊してしまうことで、本人や周りの人の生活に著しい影響を及ぼす行動」が高い頻度で継続して起こり、特別な支援が必要な状態のことを指します
これを頭に入れるだけでも十分なのかもしれませんが、「これは○○さんの状態に似ているな」とか「○○の番組で見たな」とはっきりしたイメージを持つことができれば、いざ説明しようとした時に相手とイメージを共有しやすくなります
③がこの記事のタイトルに深くかかわってくる部分です
教科書通りに相手に伝えても、理解されるとは限りません
自分の言葉に置き換えてわかりやすく説明する事が出来るなら、それは1つの立派なスキルです
そのスキルを磨く方法は次の項目に書いていきます
3、「専門用語をわかりやすく説明できる人」になるために
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