「見ない」料理【ご利用者さんとの思い出話】
お会いできて光栄です
けんです😊
障害のある人が通う、生活介護事業所で働いています✌
さてさて、今日は気になった話題でご利用者さんとの思い出話を書いてみたいと思います
早速ご登場いただきましょう
Kさんとお呼びします😀
Kさんってどんな人?
お話することが大好きで、左半身に麻痺があり、視覚にも障害があり光を全く感じることなく生活しています
特技は折り紙🌈
1枚の折り紙から2羽繋がったツルを折るのが得意です😊
(目をつぶって片手だけで同じものが折れるか、と聞かれたら私には到底できません)
今は施設の利用をやめ、自宅でゆっくり過ごしています
きっかけは調理実習
現在は実施していませんが、
私が勤めている施設では月に1回、
調理実習の時間がありました
毎回ではありませんでしたが、
Kさんのお手伝いをすることが多かったです🍀
視覚が共通言語ではない
Kさんは光を感じることなく生活しているので、私たちは視覚で情報を共有することはありません
Kさんと情報を伝え合う時は、母国語が違う2人が会話をするような感覚でした😊
さわる、聴く、匂いを感じる
5感のうち視覚から受け取る情報が占める割合は8割以上とも言われていますので、私たちは残り2割でやり取りをしていたわけです😯
Kさんと料理をする時は、私が視覚から得た情報を伝え、Kさんが不安にならずに出来る部分を、必要に応じてお手伝いしながら作業していました
さわって、聴いて、匂いで作るカレー
例えば、
「ジャガイモと人参と玉ねぎとお肉のカレー」を作るとします🍛
視覚で共有しなくても、私たちはたくさんの情報をやり取りすることができました🍀
・皮を剥く前と剥いた後の野菜を触ってもらう
・野菜を切る時の音を聞いてもらう
・切った野菜の匂いをかぐ(玉ねぎはNG)
・食材を炒めている時の音を聞いてもらう
・かき混ぜている時の手応えを言葉にしてもらう
・カレールウを入れた後の匂いを楽しむ
美味しそうな〇〇ですね〜
特に意識していたわけではないんですが、
Kさんとお話する時は、
「美味しそうですね」と言うのではなく
「美味しそうな手触りですね」
「美味しそうな音ですね」
「美味しそうな匂いですね」
と話すようになりました😊
料理は楽しい
左半身に麻痺があるため、Kさん自身ができる作業はどうしても限られてしまいます
出来るところは一緒に、
苦手なところはサラッとお手伝いしながら
「何を作るか」よりも「どうやって作るか」を大事にしながら過ごす時間が心地よかったです😊
それでは今日はこの辺で
ありがとうございました
また会う日まで👋
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