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【福祉note】『たかさんと私』#1 普段は意識しないクラスメイト
たかさん、確か今年で31歳。私、確かに今年で40歳。
出会いは2011年。そこから干支一周分のあいだ関わりがありますが、彼との物語は干支4周ぶんくらいの密度だったんじゃないかと感じています。
私の介護観に大きな影響をくれたたかさんですが、出会いは「私が勤めている施設に、たかさんがご利用者さんとしてやってきた」という、いたってシンプルなものでした。
たかさんは付き添いや見守りがあれば自分で歩くことができます。椅子に座った状態で両手を太ももの間に挟み、身体を前後にゆらゆらするのがお気に入りです。その時の表情は穏やかで、時々声を出しながら素敵な笑顔を見せてくれます。
私自身、送迎などで同じ車に乗ることはあっても、あまり深く関わる感じではありませんでした。タイミングによっては、ほとんど話しかけることもなく、遠くから
「あ、ゆらゆらしているな」
と思いながら見ていました。
これ、「最初は意識していないクラスメイトが、いつの間にか気になっていた」っていう恋愛ドラマたいなフラグが立つやつだなぁと、今となっては思います。
職員としての私とご利用者さんとしてのたかさん。彼にはどんな特徴があって、普段どんな関わりをしていたか、お話していきましょう。
たかさんと私が奏でる【福祉の音】はまだまだ続きます。
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