【福祉note】『たかさんと私』#2 たかさんのスイッチ
たかさんは「思い入れがとんでもなく強いタイプ」です。
人間誰しも「思い入れ」の1つや2つはあると思います。他人から見れば大したことない事でも、当の本人からしてみれば真剣そのもの。卵かけご飯の食べかたにマイルールがある人いませんか?
たかさんにとって強い思い入れがある行動は、「コーヒーを飲む」「ペットボトルの中身をどんな事があっても一滴残らず飲み干したい」「手を洗い始めると終わらなくなってしまう」などがあります。
たかさんは1〜2語文の会話ができます。言葉のストライクゾーンは決して広くありませんが、したいことを自分の言葉で伝えてくれます。
施設では普段は穏やかに過ごしていますが、1度気になってしまうとスイッチが入ります。目つきが鋭くなり「あ〜!」「うわぁ〜!」と声を上げ、気になることにめがけて一直線に向かっていってしまいます。それはそれは危ない状態です。
私もたかさんと出会った当初は、気になる気持ちを抑えきれない彼を前に、オロオロするばかりでした。
一緒にパズルをしたり、お散歩をしたり、絵を描いたりして笑顔で過ごしていたたかさん。そんなたかさんの穏やかな日常が、ある日を堺に一変してしまいます。
次回のお話は決して明るいものにならないけれど、
たかさんと私が奏でる【福祉の音】はまだまだ続きます。
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