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【福祉note】『たかさんと私』#38 家族のチカラ

たかさんが一時帰宅の日、靴屋さんでの買い物を終え、私達はたかさんの自宅へと向かいました。

普段タクシーに乗らない私。隣りにいるたかさんと、「フォード」「コロナ」のやり取りをしながら、送迎車に乗っているってこんな気分なのかな…と想像していました。

自宅では、お母さんとセガワ先生が、たかさんの生活動線を元に危険箇所を洗い出し、その対策を話し合いました。

たかさんが2階で生活していたこと、廊下の段差、玄関の上がり框の高さなどをチェックし、手すりを付ける位置や追加で用意する家具などを絞り込んでいきました。

「チームたかさん」には、お父さんという頼もしいチームメンバーがいます。入院中、たかさんがDVDを観るのが好きと知ると、そのまま最寄りの家電量販店に買いに走るほど、エネルギッシュなお父さんです。

たかさんと誰よりも長い時間を過ごし、繊細な気配りでたかさんに寄り添うお母さん。大胆な決断と行動力で、たかさんの生活をバックアップするお父さん。

たかさんがどれだけ愛されているか、この日の一時帰宅で改めて感じました。

いよいよ退院の日が近づいてきました。この時期のたかさんとの病室での会話を改めてお話しましょう。
たかさんと私が奏でる【福祉の音】はまだまだ続きます。


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けん
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