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【福祉note】『たかさんと私』#15 たかさん、リハビリの先生に出会う②

今日はたかさんと一緒に病室を出て、リハビリを担当してくださるセガワ先生と一緒にリハビリ室へ移動します。

リハビリ室へ行くために、職員用のエレベーターで移動するのが小さな楽しみでした。
もしかしたら、セガワ先生なりの「このエレベーターに乗る時はリハビリに行く」という流れを作っていてくれたのかもしれません。

私が実はたかさん、自分の置かれた状況に関わらず「だいじょうぶ」と答えてしまうタイプです。
また、発音が少し特徴的で、慣れるまでは聞き取りにくさを感じる場合があるので、たかさんの言葉をできるだけ正確に伝えるのが、日中お付き添いするときの大切な役目でした。

リハビリは「ベッドに寝て足を動かす」⇒「歩行練習」というメニューが多かったです。最初は平行棒のような手すりに捕まって、数秒間立つところから、少しずつ歩く距離を増やしていきました。

リハビリ中、時々たかさんと目が合うことがありました。
その瞳は「何してるの?」と聞いてくれている気がして仕方がありません。
「私はたかさんの応援をしてます。」
と、口に出しては言わなかったけれど、たかさんには私の気持ちが伝わっていたと信じています。

入院中に出会った人たちとの出来事についてもお話していきましょう。
たかさんと私が奏でる【福祉の音】はまだまだ続きます。


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けん
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