【福祉note】『たかさんと私』#27 病室雨漏り事件・後編
ある日、たかさんの病室にある窓の上の天井部分から、雨漏りしてしまう事態が発生しました。
「修理が終わるまで窓際に物を置かないでほしい」という、業者さんの指示を守りつつ、窓際に隠しておいてあった「たかさんにとって見えると気になるもの」をどうするか。
お母さんと相談した結果、「テレビ台」と「ご家族さんが寝るベッド」の間の床に仮置きすることにしました。
問題は2つ、
①たかさんに気づかれないように移動させること。
②「そこに気になるものがある」と悟られないこと。
この2つがクリアできて初めて、たかさんが安心して過ごすことができます。
①については、ご家族さんの協力を得て、比較的スムーズに移動させることができました。
より多くの配慮が必要だったのが②です。
例えば、タオル1枚取るとしても、露骨にしゃがんで取るわけには行きません。
ですが、そこはプロの忍者…もとい、介護士。たかさんの意識がDVDに向かっている時や、回診のタイミングなどを利用して、必要なものを用意していました。
修理が完了するまでの間、たかさんが大きく調子を崩してしまうことはなく、ご家族さんとの連携の大切さを実感した出来事です。
たかさんの食事の工夫についてもお話していきましょう。
たかさんと私が奏でる【福祉の音】はまだまだ続きます。
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