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【福祉note】『たかさんと私』#32 意外といいコンビなのかもしれない

「おかあさんといっしょ」を見ると、笑顔になるたかさん。
DVDの鑑賞は、すっかりたかさんの日課として定着していました。

「ひろみちおにいさん。」
「はーい。」
普段は指差しでの会話が多いたかさんですが、DVDの再生は言葉でやりとりが多かったです。

ちなみに、弘道お兄さんが出てくるDVDは3種類用意してありました。
どの「ひろみちおにいさん」なのかは、毎回ランダムです。

まずは1枚再生してみます。たかさんはお気に入りのシーンだけを観る人なので、その部分までスキップします。

「ちがうの。」
「はーい。」

「これじゃなかったのか」と思いながら、2枚めを再生。

「ちがうの。」
「はーい。」

「そうか、これが観たかったのか」と思いながら、3枚めを再生。

「ちがうの。」
「…え?」

この日は、すべての「ひろみちおにいさん」に違うのリアクションが返ってきました。その直後、

「うただ。」
「CDかい!」
「はい。」

最初からCDが聴きたかったのか、途中で気が変わったのか、今となってはわかりませんが、鮮明に覚えているやりとりの1つです。
トリッキーなたかさんと、几帳面過ぎる私、意外と名コンビです。

一度延期になったお風呂について、もう一度お話しましょう。
たかさんと私が奏でる【福祉の音】はまだまだ続きます。


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けん
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