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【福祉note】『たかさんと私』#8 たかさんの入院生活「0〜7日目」 その②

たかさんが入院している病院の駐車場に到着して、身だしなみを整えるところから私の付き添いは始まっています。
だって、大好きなたかさんに逢うのに、服装が乱れてたら恥ずかしいじゃないですか…というのは割と本気です。

服装の乱れは心の乱れ、心が乱れていては支援に乱れが出てしまう。これぞ忍者の思考なり…。

付き添い自体は全く嫌じゃないんですよ。むしろたかさんもご家族さんも大好きです。だからこそ、気を引き締めていました。

私が病室に入り、お母さんとバトンタッチした瞬間から、たかさんのモーニングルーティンは始まります。

枕元で挨拶をした私をキラキラした瞳でロックオン。そしておもむろに、
「フォード」と一言。瞳が「繰り返そうぜブラザー」と言ってくれている気がして仕方がありません。

私が「フォード」と返すと、次は「コロナ」と一言。たぶん車の名前で間違いないはずです。やっぱり瞳は「繰り返そうぜブラザー」。そして私も「コロナ」と返します。

これを10往復以上、淡々と繰り返したあと「お終いです」と伝えるとピタッと止まります。毎朝の不思議なルーティンです。

たかさんのルーティンについて、もっとお話していきましょう。
たかさんと私が奏でる【福祉の音】はまだまだ続きます。

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