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エチオピア③ カレー編
アフリカ独自のカレーはあるのか
エチオピア 料理でどうしても食べてみたい料理があった。「ドロワット」と呼ばれる鶏肉と卵のスパイス煮込みだ。「ドロ」が「鶏肉」、「ワット」が煮込み料理」を指す。シロ(ヒヨコ豆)ワット」などワット料理が複数ある。中でもドロワットは家庭で特別な日やゲストを持て成す際に手間暇かけてじっくり作り込む料理と言われている。
今回のテーマでもある「アフリカンカレー」に属するのかを確認すべく、ドロワットを供してくれるレストランへ赴いた。
そして出てきたのがこちら↓
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インジェラが2色あるのは無視しよう
鍋の中央に見えるのは卵で、スプーンでグレービーを探ると小さめの骨付きのチキンが数個入っていた。
口に含むと最初に酸味がやってくる。辛さも結構ある。そして鼻に抜ける香りはスパイス感もあるがタイムのようなハーブ感が強い。パスタソースになりそうな印象だが炭水化物はやはりインジェラ。一緒に食べるとこれまた酸味プラス酸味というシンプルな足し算。
「味は如何ですか?」店員が満面の笑みで訊ねるので、親指を上に立てて「グッド」と微笑み返してみたものの内心は酸味にたじろいでいた。
ミックススパイス「バルバレ」
ドロワットのレシピについて自分なりに調べたところ、玉ねぎ、ニンニク、ショウガ、鶏肉、卵、ミックススパイス「バルバレ」、レモン汁、ケベ(発酵バター)等を使用する。
酸味はレモン由来であろう。
バルバレはエチオピア でポピュラーな辛いミックススパイスで様々な料理に使われる。スパイスの他にハーブや塩も混ざっており、この配合も市販メーカーやレストラン、家庭毎に変わるが基本的には唐辛子が多用されてかなり辛い。
配合レシピを調べる限り、クミンやコリアンダー等カレーに使われる定番スパイスから、それ以外にも合計10種類近く入っている(ターメリックは含まれていないようだ)。私がドロワットを食べた時に感じたハーブ感はタイムもしくはアジョワンによるものと思われる。
以上の事からドロワットはカレー認定して問題ないだろう。アフリカンカレーは存在すると言える(あくまで私見)。
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現物を撮り忘れたので本にて
現地のスーパーで袋詰めのバルバレを購入しようとレジで会計していた際、袋に切れ目が見つかり手にかかってしまった。その瞬間レジカウンターからボクシング試合みたいにタオルが飛んできた。セコンドならぬ後ろに並んでいたお客さんは「絶対その手で目を擦ってはいけない」と忠告してくれた。