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モンゴルとゴビ砂漠③ 砂漠走行編
我々モンゴリアンデスワーム探査隊はウランバートルから国内線でゴビ砂漠へ向かった。
飛行機は小型機で荷物の重量制限が厳しい。テントセットや動体検知カメラ数台など重量が嵩む物が多く、荷物検査が通るかかねてより心配していた。
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事前に総重量を測り各隊員の荷物にバランス良く振り分けた甲斐あって、何とか検査をパスする事ができた。
目指すはウムヌゴビ県ダランザドガド市。
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空港を出ると、事前に手配していたガイド1人とドライバー2人がランクル2台で出迎えてくれた。
ガイドは女性のOさん、ドライバーの1人はOさんの夫であるSさん、もう1人はOさんの弟の Nさん。
お互い軽く自己紹介をしてから早速車へ乗り込み、最初に食料の調達に向かった。
私は食事係であったため、事前に作った食材リストを頼りに食料品店で大量の食料と水を買い込んだ。
当然この先冷蔵設備はないので、加工肉や日持ちしそうな野菜を選んだ(にんじんは陳列時点で傷んでいた)。
食材を荷物へ積み込むと、最初の目的地の集落へ向かった。
ゴビの大地
ゴビ砂漠といっても一般的なイメージの砂丘部分は全体の数パーセントに過ぎない。それ以外は肥沃ともいえる大地なのだ。
車は道なき道をひたすら進む。
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道路はないが何台も車が通ったと思われる轍がある。これを頼りに進むのだが、轍が途中で分岐していたりして、そこがAエリア行きとBエリア行きの分かれ道といった具合だ。
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車窓を眺めていて気付いたのだが、広大な大地に突如として一種の植物の群生地が現れると、その光景が走行中しばらく続き、それが途切れると次にまた別な種類の植物群生が現れ、これが幾度となく繰り返される。植物多様性ではあるのだが棲み分けされているかのようだ。
我々がフィールド調査する場所はモンゴリアンデスワームの目撃情報が多発しているオアシスであり、ピンポイントでそこに生息しているのかも知れない。期待に胸が高鳴る。
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上記の写真からわかるように地形も様々で観ていて飽きない。トイレは当然無く、その辺で用足すのだが、女性ガイドのOさんは流石にそうはいかない。
視界を遮る障害物が無いと地平線彼方まで用を足しに行くから大変だ。
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休憩中に小高い丘から降りて来たMくんが興奮気味に「見てください、変わった石がありましたよ。丸くて軽い!」と手にいっぱいの丸い石を見せてきた。
なるほど植物も多様なら石も多様なのか、風化して軽石になったのだろうと皆適当な感想を述べた(後に山羊の糞である事が判る)。
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集落到着
ゴビ初日はセブレイと呼ばるゲル集落に宿泊することになっていた。ゲルとは遊牧民の伝統的な移動式住居だ。車が集落へ近くなると白いテントのような物が視界に入ってきた。
それにしても集落から集落の何と遠い事か。
さすが世界一人口密度が低い国と言われるだけある。
昼過ぎに空港を出たがこの時すでに21時を回っていた。しかしまだ明るい。
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続く。