くたびれたサラリーマン的ワーママの、自分の売りってなんですか?
最近、新卒入社の方々がエレベーターピッチ的にひとり20秒くらいで次々と自己PRを披露していくというシーンを見る機会があった。
なかなかの衝撃であった。
営業担当の割合が高い、と言うのもあるかもしれないけど、みんな上手いのである。
「私は〇〇です。〇〇が好きで〇〇については誰にも負けません!〇〇な営業になり、貢献したいです。」と言った具合に、スラスラと簡潔に言い終えていく。
そりゃ練習はしただろうけど、こんなに自分のことやアピールポイントを短く話せるものだろうか?
40歳を越えて、そして、社会人を1ン年やってきて、情けないことに、すげぇな!と思ったのである。
小説を読むより動画で小説の内容を知る、とか、おもしろい出来事はInstagramのリールで共有したり、さらに動画はTikTokで切り出したり、今の若者たちは、「短く」「ビジュアル」で表現することに長けているのだろうか?と時代の波を感じたりもする。
なんだって、その人それぞれの得意があるだろうけど、今の新入社員の人たちは特に、こういうことが得意なのかも?!と思う。
それを機に、私は自分のアピールポイントがなんであるかをふと考えてみた。すると、驚くほどにない、というか、これと言う決め手がなくてびっくりする。
根性?ない
論理性?そんなにない
柔軟性?まぁまぁあるけど
決定力?内容による
親しみやすさ?ある程度、でも万人受けはない
粘り強さ?七転八倒という意味なら
諦めない?コスト効果による
情熱?そこそこ、ただし健康第一
バランス?その分野に明るければ…?
こんな感じで、どれもこれも、時と場合によったりまあまあ平凡な感じだったり、尖ってないのである。
丸くなったのかも?
あと、長年かけて、ひとつのことでなく、複数の強みを醸成してきたのかもしれない。その分、何かのパワーを弱めたり、鈍感力を高めたり、バランスを取ってきたようにも思う。
こうしてみると、社会人経験が長くなると強みとは多面的になっていくように思った。
多面的になるということは、いろんな人の背景や思惑に合わせて身を振ることが出来やすくなると思う。
スキルとしての強みは増えたり、深みが出たりすると思うけど、社会人としての強みはなんとも心許ないことになったしまった。
ちなみに面接で強みを聞かれた時にはこう答えるようにしている。
「複雑なことでも、誰もにわかりやすい言葉に変換し、公平で迅速な意思決定やアクションを促すことが出来ます。」
わかにりくい。ただ、今の業務的に別にこれで良かったみたいだ。
ちなみに、課題に感じていることを聞かれたらこう答えている。
「その場をうまいことまとめようとするところです。もう一歩レベルアップできるよう追い込む力はあっても良いと思います」
これ、長所の裏返しである。
なんとなく、まるーく収めているだけってことがあるということ。
しかし、この強み、何が良いんだか自分でも不安になってきた。いかにも、上にも下にも左右にも挟まれる立場の人らしい内容だ。
つまらないけど、今の自分にはこの強みは結構いいなと思っている。
あと、最近「アイデアを出したり出させたりするのも好き」という発見があった。これはなぜかというと、今の私が、組織にとって新しい存在だからというのと、少しアウェイな分野に入り込んでいるので経験とかよりアイデア勝負なことが多いからかもしれない。
こうしてみると、新しいことを取り入れる、実践するのも好きだったと気付く。
その場に合わせて、また求められる場に応じて自分の強みを七変化できるのも年の功だと思えば感慨深い。
新入社員の方々の自己PRから、あれこれ考えてみて、こうして自分の変化を感じることができたのは興味深かった。
みなさんの強みはなんだろうか?
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