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ワーママだけが家庭と仕事の両立に悩む時代は終わるのか?

春が来ると思い出す。
「今年度の枠はいっぱいです」
春からの育業開け職場復帰に備えて某病児保育の会員登録をしようとしたらウェイティングになっていた。
もう7年前の話。 

それでもどうにか夫と二人三脚でここまできた。

どちらかが仕事を休んだり在宅勤務で乗り切ったり、2人で在宅して順番に子守したり。
もはや「クビにならない」が目標。

異次元の少子化対策が世間で話題になったとき私は「独身の女友達と3人で世帯を構成できたらいいのに」と思ったりした。

独身の女友達に子どもの世話を手伝ってもらい、彼女のちょっとした暇つぶしに貢献する。
どうだろうか?

少し現実逃避してしまったが、我が家は1人ずつ順番に体調不良を潜り抜けた翌週にちびすけが微熱で暗雲が立ち込めていた。

また、熱が出るのかな?
一家病から立ち直ったばかりなのに…
一体いつになったら生活が落ち着くのか?

そんな不安と恐怖がぐるぐると頭の中で風車のように回り出す。

追い込まれた私は無性に「安心」がほしくなる。

以前から利用してきたシッターサービスはここ数年で需要が高まったのか成約率が悪い。決してサービスレベルが低下したわけではないけど、シッターさんが決まらなかったこともある。長男の時はそんなことはなかった。

そこで高い料金にはなるが、より便益が高まるプレミアムなコースに入り直したいと電話をかけた。

シッター代金よりも「子どもの病気の際になす術がない絶望感、毎度夫婦で走る緊張、仕事が滞り家庭に漂うピリピリ感」の方が損害がでかい。シッターを使いたいというより、安心がほしかった。

病児の利用なら数ヶ月に一度と見立てがつく。
(そう考えたらプレミアサービスはむしろ習い事送迎とか幼稚園の後の家庭教師とか健康な児童へのルーチンの委託で稼いでるかもしれない。)

お客様窓口に電話をかけた。
ところが!!
「現在、ウェイティングになっております」
「枠に空きが出たら順次お知らせします」
とのこと。

しまった、今は春の前。
そりゃ、春を控えて希望する人でパンパンのはず。

7年前の某病児保育を思い出し成長のない自分にがっくり。とにかく今はウェイティングリストに載せてもらった。そしてちびすけはまあまあ元気になってきた。

きっと、病児保育もシッター会社も、申し込みをしてるのは母親が多いんだろうなと思う。

「誰のおかげで生活出来てると思ってる」
よく聞く昭和のモラハラ夫の発言への返しはこれだ。「誰のおかげで仕事が出来てると思ってる」仕事をする土台となる家事、育児(保育)どれも大仕事だ。

さて、シッター会社との一連のやり取りを横で見ていたのは夫である。

夫はJTCに勤めていながら、柔軟に休みを取って子どもをかかりつけ医に連れて行ってくれる。週2-3日は在宅勤務もしている。職場の状況や本人のリズムで私が負担感で押しつぶされそうな時期もあったけど、一貫して私の仕事には理解を示してくれる方だと思う。これで家事まで出来たなら、夫はより若く、可愛い配偶者を得ていたはずだ。

最近、私は独身時代から積み立てている投資信託の銘柄の精査と買付設定の整理を夫に丸投げした。10年以上の歴史があり金額もなかなか。我が家の中枢財源である。夫はいつの間にか投資に詳しくなっていて、目をキラキラさせて任務にあたってくれている(気がする)。それもあってか、ないか、分からないけど、夫がニコニコして嬉しい。

今更だが私は愚直に稼ぐほうが向いている。
夫は賢くお金を活用したり税金対策するほうが向いている。

投資の観点でのマンション購入に関してはイマイチタイミングを逸した感があり、たらればだけど結婚する時期が早ければFIREも夢ではなかったかもしれない!?この辺りは得手不得手もあるが時の運だろうか。

子どもが病気のときに私1人でどうしようと追い込まれないことは私の人生に平和をもたらす。夫と2人で子守をしたり交代で用事に出たりする時間も落ち着く。さすがに夫1人の肩に乗せるのはちょっと無理、とは思うけど。

夫が子どもを可愛がっているのを見るのが好きだ。

ふたりで育児をするのが楽しいと思う。それは仕事を続ける楽しみとまた隣り合わせだ。

いつか、ワーママだけが仕事と家庭の両立に悩む時代が終わるのだろうか?

それぞれの家庭の幸せの形が叶っていくといいなと思う。

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