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大企業ワーママの王道キャリアを横目で見て思うこと

以前、ワーママでもキャリアアップについて深い悩みの谷間に落ちていなさそうな人たちのアウトラインを書いてみた。

最近、「これがワーママキャリア強者なんだろうな」と思う王道タイプの事例を見かけたのでまとめてみることにした。

王道キャリア系ワーママの作られ方

有名大学理系院卒で外資系の大企業に新卒入社。若いうちにもともとの付き合いのある方と結婚。

新卒から10年近くほど同じ職種で、大企業ならではのセクターを跨いだ異動などを経て経験を積む。

妊娠、都内の実家の近くへ引っ越して出産。育休中に再び産休に入り出産、育休後同じ職場に復帰する。

実家が近いのでサポートを受けながら仕事を両立。3年ほどして、同期の男性よりは3年ほど遅れはするものの隣の部のマネジャーに昇進。

どんなところがポイントか

まず王道たる所以として、本人の実力で、世界的企業で成果主義をうたいつつも、新卒にはしっかり目をかけてもらえる大企業に新卒で入ったこと、そして、実力で仕事ももちろんできるけど「上の人に引き上げてもらえる」こともできたポイントが大きい。

成果主義の外資系でも、優秀なスタッフが採用できちゃう会社あるあるで、マネジャー手前で詰まりまくりの職場は「上の人に引き上げてもらえる」力は大事だ。新卒からいるだけでは完全ではない。

つまり、別にワーママでなくてもふつーに昇進していく人だったことが挙げられる。

これを言っちゃ、元も子もない感じもするけど、「ワーママ」部分をさっ引いてふつーに昇進する人が王道かもしれない、と思う。

その遅れを単純に「産育休離脱分」で抑えた要因は、本人の力や実家の力など総合的にありそう。

かと言って、苦労がないわけではない

当たり前だけど、ただただうまく行った、というわけではないことが窺える。

例えば、上に上がりたくても人が詰まっていて異動も我慢していた可能性もあるし、同期の男性が先に昇進して行くのを見送っていたときは複雑な気持ちだったかもしれない。育休での離脱期間に上司が変わるのは心が穏やかではなかったかも。

しかし、そんな微妙なことを耐えたり、気にしない力があったのか、勝ち目があると見込めるよう仕込みをしていたのか、はたまた偶然昇進に至ったかわからない。

何があっても道を貫くタフネスはもうひとつのポイントかもしれない。

王道を行く上で「動じない」ことも素養のうち?と考えさせられる。

すごいプランニング力

仕事の上で尊敬できることは多々ある、ビジネスパーソンであることは先に述べた。ただ、個人的に、力強いなと思うポイントは、「子育てを人生の優先順位に組み込んでいるところ」かと思う。

子どもがほしい、ふたりはほしい、親の近くで子育てをしたい(配偶者が家を空ける仕事だったのかも?)、いつまでに子どもがほしい…

といったビジョンを持っていて、そちらをしっかりと実施したことがすごいと思う。
(私が行き当たりばったりなだけで、こちらが普通だろうか…💦)

もちろん、本人の希望通りに全てがとんとん拍子だったかはわからないけど、よほどの意思がないと妊娠や引っ越し、第二子の連続育休などを次々とコンプリートはできない。

そして、2人の子が未就学のうちにご本人が40歳手前でマネジャーに昇進、というところも「逆算してたの?!」と思うくらい完璧にやり遂げている感はある。

あくまで、野暮な外野の想像で、本人はもっと違う理想があったかもしれないけど…。

おわりに。王道はやはり強い。

この度は大手企業に勤める王道なタイプと思うキャリアワーママのとある事例をご紹介した。

大手に入れば安泰なんて、さすがこのご時世大手を振るって言う人は少ないかもしれない。しかし大手の良いところはもちろんまだまだある。「エリート」たる新卒という光り輝くカードを、厳しい環境でも残れるタフネスで磨き上げる人はやっぱ強い。

そして、都内に実家がある人は強いなぁ、と半ば絶望的な気持ちでいつもながらに思うのである。時代を越える最強なワーママのインフラ、実家。

こうした、恵まれた環境を運やら実力やらで手に入れただけでなく、人生設計をきちんとしてキャリアの中断を受け入れながら、妊娠出産という命がけの仕事をやり遂げる力があること。これもまた、強さである。

こうしてみると、本人が実力を備え絶えず努力をしていることに加えて、強さが半端ない。

芯を持って仕事をするとはこういうことかもしれない。

将来王道キャリアワーママを目指す方に参考になれば幸いである。

そして、この王道ぽさから何もかも外れているワーママのキャリア形成について興味がある方がいたら参考にしてもらえそうなものも今後書けたら良いなと思っている。

✏️続編
王道「じゃない」キャリアアップとは?

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