なぜ?外資系の中途社員は採用が難しい?!
私の半径1メートルくらいの身近な話なので業界全体とか日本全体の話ではないのだが…
人が採れない!
と嘆く声がよく届く。
実は私のついてるポジションも、過去に人が採れずクローズして、予算が取れて復活したものだ。私には手の届かない上位のポジションはずっと空席。
労働人口減少もあるだろうし、外資系企業ではなかなか人が採れないという話は良く聞く。
しかし、ふと思い出すと、前職は業界最大手で採用はいつもすぐ埋まった(スタッフは外部から、マネジャー以上は社内から)。
むしろ、オーバースペックで採用したり、オーバースペックで断るほどだった。
これはまったく、私の憶測だが。
外資系企業の狙う転職市場にいる人材の数は、日系企業のそれよりかなり少なく、採りたい人は被ってしまい人気企業に流れていくのではないだろうか?
外資系企業ではエージェントが外資系専門の会社が多い。外国人がスカウトしてそのまま送り込む場合もあるし、日本人が対応することもあるが基本的にバイリンガルやトリリンガルを相手に商売している。(取締役とかになると異なるかもしれないが、ふつうの社員は。)
あるいは、技術者、エンジニアなど「英語より製品知識」が大事な人材はまたそういった人材の中で人気企業に流れていく。結果、いつもポジションがすぐに埋まる企業と、埋めるのに時間がかかる企業が分かれてしまうのでは…!?
しかし、埋めるのに時間がかかる企業にもよい会社はたくさんある。
特にスタッフの仕事だと、かえって人気企業だと縦割りで仕事の範囲が狭いとか古株が動かないとかで、二番手三番手の会社のほうがお得な場合すらある。
身近なところにはなかなか転職が決まらないという話はありふれている。
なのに、なかなか人が採れないと嘆く話も聞く。
よく考えたらもったいない話だ。
例えば、同じような仕事をするにも、日系より外資系企業の方が給与が高いことが多い。しかも、規制産業は更に、そして、専門知識が必要な職種は更に、給与が高く職にあぶれにくいと考えられる。
私は新卒から医薬品医療機器業界にいたが、営業マンは他業種から転職してくる人が多かった。一方、専門職の人は同じ業界内で動く人が多い。
そのため、若くて順応力やガッツのある方や、給与を上げたい方は、外資系企業に目を向けてみるのも良いように思う。あるいは、英語や多国籍環境にアレルギーのない方で離職期間があるため就職が難しい場合も、候補に入れてみてよいよう思う。
実際、専業主婦を長年やってから入った方や、派遣社員や契約社員になりみるみる昇格した女性を何人か見てきた。
外資系企業に興味があったらまずはLinkedinに登録してみるとよいと思う。