陸上選手のカールルイスとおニャン子クラブ
私がスポーツを始めたのが小学生3年の頃。
いまから45年も前。
田舎なので、当時はいまよりも野球が隆盛の頃だった。
親父とキャッチボールをしたのがきっかけだった。
憧れの選手と言えば、ホームラン王の王選手。
「現ソフトバンクホークスの取締役、球団アドバイザー」
とにかく、あの一本足打法に見とれてしまった。
あのフラミンゴのようにスッと構える姿に感動した。
自分もホームランを打ちたくてマネをしたものだった。
スマホもPCなどネット環境もない時代、
テレビや漫画本で「巨人の星」、「侍ジャイアンツ」、「ドカベン」を、
観たり読んだりして友達同士で盛り上がったっけ。
とにかくスポ根ものが全盛だった。
野球は中学までやり、
高校からは陸上競技をはじめた。
高校はなんといっても人生で一番輝いてた。
思い出すたび胸がきゅ~んとなる甘酸っぱい時代。
この頃の憧れの人は、
「カールルイス」。
100m、走り幅跳び、リレーで三冠王のスペシャルアスリート。
彼のキャッチフレーズは
「彼は歩くように空を飛んだ」だ。
私もカールルイスになったつもりで100m、幅跳びをやった。
当時、ナイキのシューズは高額で
父親になんとかおねだりして買ってもらった。
あと、アスリートではないが、
「おニャン子クラブ」。爆発的な人気だった。
いまでいうAKBって感じかな。
おニャン子で大好きだったのは、
会員番号4の「新田恵利」さん。
このおニャン子のいいところは
プロフェッショナル化していないとこ。
それまでの作られし完成形の芸能人とは一線を画す
「手の届きそうな芸能人」。
まさに秋元康が手掛けた魔法といっても過言ではないと思う。
当時おニャン子が着ていたセーラーズのブルゾンが欲しくて、
新幹線で2時間かけて渋谷まで行って並んで買った。
話は戻るが、
高校の夏の合宿では、
同級生の可愛い子がいて、
「あの子可愛いよな」とか
「つきあってるヤツいるにかな」とかいいながら、
ふざけ合ってまくら投げなんかして。
とにかく毎日がバラ色で面白かった。
私は思うのだが、
スポーツでいい記録をだしたり、優勝するのも、
それはそれで素晴らしいことだが、
それよりも、ふざけあってバカ笑いしたり、ケンカしたり、
ふられたりした想い出の方が記憶に残っていて
思い出すたび至福の時間に浸れる。
私の場合、スポーツは
ある意味、学問よりも大事なもの。
とは言っても50も半ばになると
激しいスポーツはできないので、
もっぱらウォーキング。
仲のいい同級生たちは都会にでてしまったので、
一人での運動。
あの時代の甘酸っぱい感動をもう一度してみたいなぁ
と思う今日この頃です。