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裏で学級の糸をひく

 本校の校長の口ぐせは、「いいじゃん!」と、「お任せするよ!」です。   
 「怒られるのは私だからぁ!どんどん新しいことやっちゃって!」と、いつも背中を押してくれます。
 その分、ものすごく頭を使うので、本校はまさに、‟考動職員室”です。

 さて、本日は「児童自身がクラスを運営している実感をもたせるために、教師が裏で糸をひく」というお話をします。
 何とも策略的な話題ですが、やっていることは2つ。比較的シンプルです。

①必要のない指示は、徹底して出さない
②ちょっとした指示なら、指示を書いたメモを児童に渡して代わりに伝えてもらう

 ①は、かねてからお話してきたことです。「廊下に並びましょう」や「次の時間の準備をしましょう」など、ちょっと自分で考えればたどり着くことなら指示は極力出しません。

 ②ですが、例えば「今日は短縮日課だから時程が少し変わる。」という時などに、そっと近くにいる児童に、

こんな感じのことを、みんなに伝えて!↓
「今日は短縮日課だから、時間気をつけて動こうね!」

と書かれたメモを渡します。

そして児童は、
「みんな連絡です!今日は〜」
と伝えます。

 きっと、それを聞いた他の児童は「先生から何かしらの指示があったのだな」と感じとるでしょう。
 それでもいいのです。

大切なのは、
①自分たちでクラスを動かしているように見せること
②気付いたことをみんなに伝えていいという価値観を植え付けること

です。

 これを繰り返していると、先回りして
 「みんな、そろそろ時間だよ!
 「今日は○○だから、ちょっといそごう!」

 のような主体的な声掛けがクラスに飛び交うようになります。

 本日もお読みいただき、ありがとうございました。次回は、「担任不在を想定したシステム作り」というお話をします。

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