はむせん

生活力を高める「考動クラス」のつくり方について発信しています。 担任が一日不在でも、質問ゼロで生活できる自治力MAXの学級経営術です。

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「考動クラス」のつくり方

 みなさん、こんにちは。普段、X(旧twitter)にて日本の体育のことをあーだこーだ言っているはむせんと申します。これは今後も引き続き行うこととして…今後noteでは学級経営についてアウトプットしていきたいと思っています。きっかけは、2つあります。  1つ目は、私が尊敬している先輩から、学級経営について肯定的な評価をいただいたことです。自分のクラスを客観的に評価し、そのクラスの強みについて考えたことなどほとんどありませんでした。ですが、その先輩からの言葉をきっかけとして、

    • 保護者との距離感を詰めに行く

        先日、来年度入学する園児を対象とした検診が行われました。 「小学校でお勉強するのが楽しみな人~??」 と聞くと、ほぼ全員が、 「はーい!!」 と答えました。ちなみに、毎年です。  反対に、6年生に「勉強が楽しみな人~?」 と聞くと、 (しーん) ほぼ全員が手を挙げません…。  この6年間というブラックボックスの中で何が起こっているのか。その責任は重大だなと改めて感じました。  さて、今日は「保護者との距離感を詰めに行く」というお話をします。  以前にもお伝えしました

      • 担任不在を想定したシステム作り

         私を含めた家族全員がインフルエンザとなり、1週間更新できませんでした。  担任をしていると、学校を休んでいる間はクラスのことで頭がいっぱいです。  しかし、「あのクラスなら大丈夫だろう」という安心感も抱きます。これが、考動クラスづくりに力を入れている最大のメリットです。  考動クラスでは、授業を除いて「担任がいなければ成り立たない状況をゼロにすること」を大切にしています。  よって、「あぁ、あれは代わりの先生がやってくれないとみんな困るだろうな…」というシチュエーショ

        • 裏で学級の糸をひく

           本校の校長の口ぐせは、「いいじゃん!」と、「お任せするよ!」です。     「怒られるのは私だからぁ!どんどん新しいことやっちゃって!」と、いつも背中を押してくれます。  その分、ものすごく頭を使うので、本校はまさに、‟考動職員室”です。  さて、本日は「児童自身がクラスを運営している実感をもたせるために、教師が裏で糸をひく」というお話をします。  何とも策略的な話題ですが、やっていることは2つ。比較的シンプルです。 ①必要のない指示は、徹底して出さない ②ちょっとした

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        「考動クラス」のつくり方

          テスト後の時間の使い方

           私は、2学期より紙のノートに全員統一することをやめました。スクールタクトやCanva、Googleスライドを用いてデジタルノートで学習する児童もいれば、引き続き紙のノートに学習する児童もいます。  児童に決定権を委ねたことで、自分に最も適した学びの方法を考える児童が増えてきました。  単元の切り替わりと同時に別の手法へ変える児童もおり、学びに対して真剣に向き合う児童が増えてきています。      さて、本日は「テスト後の時間の使い方」というお話をします。    これは、先生

          テスト後の時間の使い方

          トラブルを解決してあげない

           運動会の時期が近づいてきました。今年度は専科のため、運動会への関わりは例年に比べて薄く感じます。    来年度担任をしたら絶対にやりたいことがあります。それは、‟児童の手でつくる表現運動“です。  教師が決まりきったダンスを提示し、それどおり躍らせる。  やる気がない児童に「やる気を出せ!」と叱る場面。  やらされ感MAXの児童に「自分から表現しろ!」と叱る場面。  特に高学年で散見されますが、もしかしたら児童が表現運動そのものを生み出す手法にシフトチェンジしたら、この運

          トラブルを解決してあげない

          自学の宿題システム

           今、私は自由進度学習を行っています。教科は、理科です。    最近授業中、「豊かな時間だなぁ…」と感じることが多くなってきました。    児童はというと、グラウンドの砂場へ実験用の川を作りに行く、廊下で缶に入れた石をひたすら振って浸食実験をする、河川上流の滝の絵を描く、NHK for schoolを見て復習する、Canvaで1年生向けに解説動画を作る、未来の洪水対策マシーンをAIとともに考えるなど、活動も内容も児童によって様々です。    きっかけは、1学期まで行なっていた

          自学の宿題システム

          考動クラスを支える‟考える宿題システム“

           今日は、初任者時代の校長先生にいただいてからずっと大切にしている言葉でスタートします。   「育てる(sodateru)の88%は、おだてる(odateru)でできている。」    おだてるというとあまり聞こえがよくないかもしれません。ですが、わが子の成長を見ていると、子育てにおいておだてることの有効性を感じざるを得ません。  「これでいいんだ!」「自分ってすごいんだ!」と思わせることは、その活動に対して“嫌な感じがしない”というなじみを生みます。そして、このなじみはあらゆ

          考動クラスを支える‟考える宿題システム“

          2種の質問間でギャップを生み出す

           「正義の反対は、正義。」  数多くの著書を手掛けており、現在はベネッセコーポレーションでご勤務されている庄子寛之先生から教えていただいた言葉です。  教師がAと言う。一方で、保護者の方はBと言う。  こちらが正しいと思って考えを発信しているのと同じように、相手もまた正しいと思っている。  私も、日々心に言い聞かせています。 「考動クラスづくり」の理解を得られるように学級通信や懇談会の場で発信をしますが、それを押し付けたり、ましてや賛同してくれない保護者を悪者扱いしたり

          2種の質問間でギャップを生み出す

          失敗を先回りして取り除かない

           今日は、職場の先輩から聞いた学級経営イメージのご紹介から始めます。初めて聞いた時、とても腑に落ちたことを覚えています。  「学級を経営する上で、莫大な効果をもたらす大きな手段というのは存在しない。いくつもの小さな手段を講じることで、その効果の面積を増やしていくことでいつしか安定してくる。」  その通りだと思います。何気ない会話、ちょっとした声かけ、小さなクラス企画…。1つ1つの効果の範囲は小さいかもしれませんが、日々私たちはそれらを増やそうと必死にクラスを経営しています

          失敗を先回りして取り除かない

          答えを思考させる”問い返し3点セット”

           今日は、保護者の方からいただいた声でスタートします。  今、この瞬間が楽しい!という感覚を子供たちに抱いてもらうことは、学級経営上とても大切です。  一方で、将来社会へ羽ばたいた時に必要となる力を、今この瞬間に養うことも同じくらい大切だと思っています。  考動クラスづくりは、まさに10年後の子どもたちに向けた投資的な指導がベースとなっています。  今日は、答えを思考させる”問い返し3点セット”というお話です。  私は、口癖のように使っている3つの問い返しがあります

          答えを思考させる”問い返し3点セット”

          指示をしないという指示

           みなさんは、クラスに対して日々どのくらいの指示を出しているでしょうか。  例えば、安全に関わることのように必要性の高い指示については誰もが即座に出すと思います。これは私も同じです。  私は、特に必要性の高くない指示は絶対に出さないようにしています。児童が考え、気付くことに価値を置いているからです。  換言すると、「児童が考える時間を、教師が絶対に奪わない」と心に誓っています('◇')ゞ  これは、私が考動クラスを作り上げる上でかなり重要度の高い心構えです。  数年

          指示をしないという指示

          質問が生まれないルールメイキング

           今日も、考動クラスのメリットからお伝えします。  それは、「時間の使い方がぶっちぎりで上手になる」ということです。ちょっとした時間を有効活用できる子に育ちます。  テストが終わった後、授業が5分早く終わった後など、ほんのわずかな時間でも自分で考えて行動決定できるようになります。  嘘じゃないです、本当です。  では、前回の続きをお話しします。  前回お話しした通り、生活に関する質問は、クラスで1日10個までというルールを設けると、2週間ほどで一気に質問は激減します。

          質問が生まれないルールメイキング

          考動クラスづくりは、質問との闘い

           まず、考動クラスの最大のメリットをご紹介します。  それは、「自治力が身に付く」ということです。  自治力が身に付くと、クラス運営が児童主導で行われ、担任が1日不在でも難なく生活できるようになります。  私は恥ずかしながら1年生の担任はしたことがないのですが、その他の学年では実践していました。いわゆる「大変な学年・クラス」を担任した際も、この経営で何とか乗り越えてきました。  今日は、こんなクラスを作るために私が最も大切にしていることをお話していきます。その名も、「

          考動クラスづくりは、質問との闘い