指示をしないという指示
みなさんは、クラスに対して日々どのくらいの指示を出しているでしょうか。
例えば、安全に関わることのように必要性の高い指示については誰もが即座に出すと思います。これは私も同じです。
私は、特に必要性の高くない指示は絶対に出さないようにしています。児童が考え、気付くことに価値を置いているからです。
換言すると、「児童が考える時間を、教師が絶対に奪わない」と心に誓っています('◇')ゞ
これは、私が考動クラスを作り上げる上でかなり重要度の高い心構えです。
数年前までは当たり前のようにしていましたが、今はするのをやめた指示はこんな感じです。
抽象化すると、「児童がちょっと考えれば気付けることを、教師が先回りして言わない」といった感じでしょうか。
別にこの指示をしたところで、クラスは大崩れしないでしょう。
私がこれだけ指示を減らすことにこだわっている理由は、「自分の頭を使って考動できた子」や「先回りしてクラスに指示を出した子」を見つけ、価値づけするためです。
これらの子を大いに褒めた後、毎年必ず伝える話があります。
教師からの指示があまりにも多いと、クラスはだんだんと落ち着きをなくしていきます。(もちろん教師の力量や児童との関係性、声のトーン、言い方などに影響されるので一概に言えませんが…)
今出した指示は、本当は児童にとって不必要だったかもしれません。緊急時以外は、児童が考える時間を教師は極力奪わないようにすべきだと肝に銘じています。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。次回は、「答えを思考させる”問い返し3点セット”」というお話です。