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テスト後の時間の使い方

 私は、2学期より紙のノートに全員統一することをやめました。スクールタクトやCanva、Googleスライドを用いてデジタルノートで学習する児童もいれば、引き続き紙のノートに学習する児童もいます。
 児童に決定権を委ねたことで、自分に最も適した学びの方法を考える児童が増えてきました。
 単元の切り替わりと同時に別の手法へ変える児童もおり、学びに対して真剣に向き合う児童が増えてきています。
 
 
 さて、本日は「テスト後の時間の使い方」というお話をします。
 
 これは、先生方のマイルールがある部分かと思いますので、“こんな使い方をしている人もいるんだ”的な見方をしてもらえればと思います。
 
 私は、45分間でテストの実施、丸付け、返却、直しまで完結させることをマイルールとしているため、半分授業で半分テストといったハーフ&ハーフの使い方はしません。45分間を丸々テストの時間に充てます。
 
 以下、“考動ベースのテスト”についてまとめました。

①テスト隊形になる。
②テストの準備が整った児童から、テストをとりにくる。復習してからテストを受けるもOK。
③「〇時までは提出できない」といった類のルールは設けない。
④終わった児童から提出し、丸付けをして返却。直しがなければ、「一人でできることなら何でもOK」という物差しでその後の活動を決める。直しがある児童は、直してから先述の活動に移る。

 クラスによっては、「読書、ぬり絵、お絵描き、勉強の4点セット」のように、その後の時間の使い方を決定しておくこともあるかと思います。

 もちろんそのルールの良さもありますが、わたしは臨機応変に時間を活用する頭を養いたいので、あえて‟1人でできるなら”というルール以外は設けません。

 苦手な範囲の計算ドリルをやる児童もいます。
 漢字テストが近づいてくると、算数のテストの後に漢字練習をする児童も出てきます。
 着替えが休み時間にできなかった児童は、着替えに行きます。
 タイピングゲームをしたい児童は、タイピングをしています。
 疲れた児童は、寝ていることもあります。

 私は、誰が何をしているのかをしっかり覚えておきます。
 仮に、その後の漢字テストで目標が達成された場合に、
「あの時、ちょっとの時間でも勉強することを選択していたもんね!すごい!」
 と伝えるためです。

 とにかく、その時々で時間の使い方の最適解を自分で導くことを狙って、このシステムを採用しています。

 その時間は、たった10分、15分かもしれません。
 考動クラスを作るにおいて、この「自己選択・自己決定・自己責任」という3つの営みをいかに多く学級経営の中に散りばめるか、そして自分の行動を振り返らせるかが重要です。

 本日もお読みいただき、ありがとうございました。次回は、「自分たちがクラスを運営しているように見せるために、裏で糸をひく」というお話をします。


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